第2話 見えるのに嘘だと言われる
「よし……配信を始めるか」
クビになった後、俺はソロでダンジョン配信を始めることにした。
ソロで配信するやつは少ない。
今は配信者ギルドでやるのが普通だ。
「同接は……0か」
当然、無名の俺が配信をしても誰も見ない。
「……鑑定、アクティベート」
スライム Lv.1
腕力:2
器用:1
頑丈:1
俊敏:2
魔力:1
知力:1
運:1
弱点:頭の上の突起
通常ドロップ:薬草
レアドロップ:スライムドレス
「スライムの鑑定をしました……スライムのステータスは……」
配信ドローンに向かってしゃべる俺。
「同接が少しずつ増えてる……」
0から5になってる。
【配信コメント】
『弱点、見えるの?』
『鑑定ってドロップまでわかるのか?』
『嘘つくなよ。鑑定に【弱点】なんてないし』
『盛ってるwww』
なぜか嘘つきにされてる……
「きゃああああああああっ!」
女の子がすごい勢いで逃げてくる。
「あれは、ミノタウロスっ!」
【配信コメント】
『ここD級ダンジョンだぞ……』
『ミノタウロスってS級の魔物じゃん』
『主、死んだな』
どうしてD級ダンジョンの、しかも低層でミノタウロスが……?
それは置いても、このままじゃ女の子も俺も——
死ぬ。
「誰かぁあぁぁぁぁぁ! 助けてぇぇぇ!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます