第2話 太女神

 世界の女神信仰を俯瞰してみると、明らかに同じ神格を持つ複数の名前を持つ女神がいる。地母神と光明神だ。

 最近メディアミックス作品で取り上げられ有名になったイシュタルは光明神である。イナンナともアスタルテとも習合し区別はあるのかもしれないが、同じとみなすのが一般的だ。また、それら光明神は金星や太陽と強く関連付けられて認識され、「光を運ぶ者」の名もある。その名前からLuciferとも同定できる。

 すべてを明るみに出されると困る者にとっての悪魔だ。隠し事をすべて明るみに出し、照らし出す力強い光明神を恐れ、亡きものにしようとする者は何者ぞや?


 ところで、最近はスマートフォンや監視カメラがありとあらゆるところにあり、常に我々は監視されている。


 片時も人に見られてまずいことは出来ない。たった一度魔が差しただけでその行動は未来永劫にネット情報として流れ続け、生涯にわたり祟る。そういう時代になりつつある。


 我々にとっても非常に怖いが、同時に列強諸国の二枚舌外交やマッチポンプ、おかしなマスコミ統制が明るみに出て広く知られるようになったし、英米政府が没落していっている裏には、このすべてを明るみに出す力が働いているような気がしてならない。


 ルシファーの御名は、そのまま光明神という意味。罪人は光を恐れルシファーを悪魔と呼ぶ。善人にとっても正直ウザいが本人にとっては悪い話ではない。露出狂にとっては願ったり叶ったりの有り難い神様だ。


 

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