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草加八幡次郎ボロ家@リア充爆発しろ
PRESENT
第1話 ⊿ημήτηρ
人間を他の生き物と一線を画する存在たらしめているのは農耕である。
それと同時に忘れてはならないのは、どれだけ綺麗事を並べても人間もまた獰猛な動物であり、食べ物の恨みは共食いにも発展するということ。
農耕により社会を複雑怪奇化させることで共食いも複雑怪奇化してしまい、成果の横取り責任の擦り付け、人の奴隷化、貧富の差などもまた農耕が発端である。
力を持とうとする者はそれ相応の覚悟を持たなくてはならない。農耕という力を手にするには人類はあまりにも未熟だったのである。
古代の賢人たちはこぞって大神⊿ημήτηρとその御子神περσεφόνηを称賛する。
あるものは人間性を得るために彼女らの功績が不可欠であったとも、あるものはすべての根源は彼女らの活躍であったとも。
しかし、見落としてはならない。彼ら自身は賢人であり、農耕という力を手にする資格のある高潔な人物であったかもしれないが人類の半分は中央値よりも低俗な人間である。
力を得て悪用しようとするもの、その力の源となる構造に寄生して甘い汁を吸おうとするもの、そしてパズルのように他人を嵌めて奴隷化する者たちが現れ、剰余価値を根こそぎ掻っ攫う仕組みが作られていく事になる。
良かれと思って人々に農耕を教えたπερσεφόνηは草葉の陰で泣いている。
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