第13話 3人の誓い

「おはよう」

 朝起きたシオンは宿屋の1階にある食堂に行くとリナとリカが既に食堂にいた


シオン 「今日カイトが来なくても出発しよう!」


リナ 「そうだね、昨日結局カイト門の前に来なかったし、時が経つに連れ魔物の被害が拡大し助かる命が失われていくのは避けたい」


リカ 「そだね!アタシも助けられる命は助けたい!!アタシ達は勇者パーティだもん」


 朝食を食べ終わり3人は門へ向かう

門にはやはり、カイトの姿は無い3人は

魔王を倒し再びこの門を潜る時まで誰も欠けず、無事に旅を終える

この誓いを胸に王国から旅立つ


 しばらく歩き大森林に入るとリナは魔法で大森林の感知を行う

リナは自然を使った魔法が得意な為、地面に生えている草や木の葉の動き、風の流れ自然に関するあらゆる些細な動きを感知魔法を使えば大森林の全てを感知する事が出来る


「洞窟の近くに6匹の魔物がうろついている」

リカは目を閉じ探知しながらシオン達に伝えた


 3人は洞窟へ向かう

洞窟へ近づくに連れ禍々しい闇のエネルギーが強まる

「段々闇のエネルギーが強くなって来ている洞窟が魔物の巣になってるかもな、気を引き締めよう」

シオンは2人に真剣な面持ちで伝えた


洞窟の外にはリナの感知通り6匹の獣の魔物がいた

 リナは魔法で草や木の枝で魔物を拘束する

シオンは拘束された魔物を素早く剣で倒して行く

難無く洞窟の外にいた魔物を倒し3人は洞窟の中へ入る


 洞窟へ入ると獣の魔物集団が3人に襲い掛かる

リカは祈りながら数珠を頭上に投げた頭上で浮いた数珠は祈りの力で大きくなり光の球体へと変化し、洞窟の中を強い光で照らした


 強い光に目が眩んだ魔物は動きが止まった

リナは洞窟の複数の石を浮かし拳程大きくさせ魔物へ飛ばす

倒しきれなかった魔物をシオンが剣で倒して行く

難無く魔物を討伐して行く3人は洞窟の奥に着くのは、そんなに時間はかからなかった


 洞窟の奥には今までいた獣の魔物の3倍の大きさで白銀の狼の様な魔物が此方を見ている

3人が近づくと、白銀の狼が吠えだす

すると白銀の魔物の下に魔法陣が浮かび出し魔法陣から魔物が続々と出現した


 リナは洞窟の石を複数浮かし拳程大きくし、1つに纏める、白銀の魔物とほぼ同じ大きさになった石を白銀の魔物へ飛ばす

魔法陣から出現した魔物を押し潰しながら白銀の魔物へ飛んで行く

 白銀の魔物が吠えた、その声は衝撃波になりリナの魔法は粉々に砕け散った


「リカ!俺にバフをかけてくれ!」


「まっかせてぇ!」


 リカはシオンの剣に斬撃力アップ、シオンの防具に耐久力アップのバフをかけた


 シオンは剣に研ぎ澄まされた肉体から精神エネルギーが溢れ出し音速で白銀の魔物へ近づき斬りつける

致命傷を受けた白銀の魔物はすかさず魔法陣の中へ逃げようとしたが白銀の魔物の頭上、天井で様子を伺っていたシオンは、すかさず白銀の魔物の頭上から魔法陣ごと斬り裂いた。


 魔法陣と魔物は消え洞窟に充満していた闇のエネルギーが消えた


「皆無事か?」

シオンは2人に訪ねる


「大丈夫だよ!」

「アタシも平気!」


「誰1人怪我なく魔物の巣を駆除出来て良かった」

シオンはホッとし3人で洞窟を後にする

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魔王討伐に遅刻した挙げ句行くのを辞めた勇者は国王に怒られたので新たなメンバーと共に追いかけます 花色波紋 @pekoot

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