第9話 勇者パーティ
〜時は戻りカイトが四天王の1人ドラゴン・ノウスメテウスとの戦闘中別の場所では勇者パーティが四天王と戦っていた
勇者パーティはフキの街からネーベルの街へと向かおうとしている
ネーベルへ近づくに連れ段々と霧が濃くなり空はまだ昼間だというのに厚い雲に覆われ薄暗くなっていった
道中魔物と遭遇した為、戦闘態勢をとった時彼女が突如現れた
物凄い勢いで上から降ってきた彼女、その衝撃で魔物達は跡形も無く吹き飛んでいった
背丈は人間とほぼ同じだが身長と同じ位の翼を有し紅色の瞳を持ち物凄く艶のある少し赤みがかった黒髪をなびかせながら彼女は現れた
「私の瞳に映るな!糞虫(魔物)が!!」
彼女はヴァンパイア マロウ
自分より弱い魔物は嫌いだった
魔物の種類は様々でゴブリン、スライム、鬼、ドラゴン、ヴァンパイアなどが存在し優れている魔物は人の姿に変身する事が出来たその中でも最も実力のある者優れている者がが四天王に選抜される
「なんて禍々しい闇のエネルギーだ」
シオンら勇者パーティに緊張が走った
「なんだ貴様ら、私の前に立ちはだかるな!」
バッ!!っと翼を広げると無数の羽がシオンらに飛んできた
シオンは咄嗟に僧侶リカの前に行き持っている盾で攻撃を防ごうとしたが無数に飛んでくる羽を上半身より少し大きな片手盾だけでは防ぐ事は出来ずリカが着ている黒のジャケットに黒のズボンの膝や腕から血を流してしまっていた。シオンは昔倒したドラゴンの鱗から作った藍色の強固な防具に身を包んでいたため羽が当たっても傷を受ける事は無かった。
魔法使いリナは魔力で防壁(バリア)を作り無数に飛んでくる羽を防いでいたが…
ピキッ ピキピキ
圧倒的な数の攻撃によりリナの魔力防壁にヒビが入りはじめる
「このままだと魔力防壁が保たない…」
リナは緑色で自分の背丈程ある杖を地面に刺し両手で必死に魔力を注いでいた
ジャラジャラ
リカは毛先がゆるく巻いてありポニーテール状に縛られていたヘアゴムを外し頭上に投げ祈りはじめた
(リカはクリスタルの数珠のブレスレットをヘアゴム替わりにしていた)
「アタシの祈りを糧にアタシ達に力を貸して下さ〜い」
リカの祈りにより数珠は頭上で光ながら大きく広がっていきその光がブレスレットの中央に集約されていきその光はリナの魔力防壁をすり抜けてリナの体にぶつかった。
その瞬間リナの魔力がグンとあがりビビが入ってきていた魔力防壁のビビが無くなった
……ドックン
突然リカは倒れ込み頭を抱え痛がりはじめた
「……痛い」
マロウの羽で傷ついたリカは羽に付与されていた精神攻撃により洗脳状態になってしまった。
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