第6話 ノトの街
〜ノトの街に着いた
カイトが上裸だったため門番に止められたが、魔物と戦ったと説明するとすんなりと入れて貰えた。(四天王と戦ったなんて言ったら大事になってしまうので魔物と戦った事にした)
大きな門を潜り抜けた先には大通りがあり、そこには武器屋、食事処、肉屋、八百屋、などが立ち並んで賑わいを見せていた。カイトとリオはとりあえずカイトが上裸な為服屋と武器屋に寄り服と装備を整える
武器屋ではカイトが真剣に剣を眺めていた。
カウンターの奥に飾られてある剣がどうしても気になっているらしい。
日本刀の様な風貌をしていて紫色のオーラを煌めかせていたすると店主が
「これは妖刀、持ち主に災いを齎すと言われている」
「もう既に災いが起きているんだ今更災いが起きた所で問題はない」
国王に追われているカイトは吹っ切れたように店主にいった
「この剣を貰う。ついでにこの黒色に塗られた胸鎧も貰おう。」
「毎度あり!」
「リオもローブと帽子新しくすれば?」
「そうですね。この紫色の帽子に紫色のローブ下さい」
「毎度あり!」
リオは今まで着けていた帽子とローブを防具屋に買い取って貰い新しく買った紫紺の帽子とローブを身に着けた。
カイトは妖刀を装備しルンルンだった
「腹が減ったからそろそろ飯にしよう」
いつの間にか街が夕陽に照らされていた
「分かりました。」
カイト達は大通りの食事処に入った
木造の店でカウンター席、テーブル席があるが仕切りなどはなく客同士ワイワイ楽しそうに食事をしていた。
「久々のしっかりした飯だから沢山食べよう!」
「そうですね!すいませ~ん!サラダと、唐揚げと、焼き魚と、エールを2つお願いいたします。」
王国からノトの街までの食事は干し肉だった為リオは嬉しそうに注文した
注文した料理が届いた
「ノトの街まで無事辿り着けた事を記念に乾杯!」
カイトとリオは食事を始めた
すると隣のテーブルにいた屈強なオヤジが
「おい、知ってるか若いの、国王様がこの街で人探しをしていたらしいぞ!なんでもソイツは銀の防具を付けていて髪は白銀の短髪キリッと整った顔立ち、もう1人は黒の古びた帽子に茶色のローブ、女性の身長と同じ長さの葵色の宝珠が付いてる杖を持っていて黒髪で肩位までの長さがあり凛とした女性らしい、そういえばお前さん方と何処と無く似ている気がするな」
「ハハハ気のせいでは?それにさっき言っていた防具が俺らとは違いますし、まぁ杖は似たような物を持ってますが人違いですよ」
カイトは笑いながら言った
「そうだよなぁ〜国王様が血眼になって探してる奴らがこんな人が大勢いる所に来るわけがないよな!」
「何故国王様がその人達をさがしてるのですか?」
リオは訪ねた
「国王様が言うには魔王討伐を頼んだ奴が偽りの勇者で金を持ち逃げした挙げ句宿屋に魔王討伐に使う剣を置いて行方を暗ませたとか言っていたなぁ!あと捕まえた奴には懸賞金を出すとも言っていた。」
(…懸賞金だと!国王が言っる事は概ね間違っていないが、勇者がお尋ね者になるとか洒落にならないぞ!!これが…妖刀の災いってやつか!!)
カイトは自分のやってきた事を全て妖刀のせいだと心で言い聞かせていた
「その、国王様はまだこの街にいるのですか?」
リオは話を変えた
「いや!今朝次の街フキの街へ行ってしまわれた」
「そうですかあ!」
カイトは心なしかホッとしたように胸を撫で下ろした
食事を終えカイトは
「国王めちゃめちゃ怒ってるなぁ〜懸賞金出すとか勇者罪人扱いじゃん!!絶対会いたくないな!この街で2日間ゆっくりしようよ、まだまだ先は魔王城までは長いんだしね?」
「分かりました。2日間だけノトの街にいましょう。ですが、その後もし国王様と出会したらしっかり国王様に謝って聖剣を返して貰って下さいね。国王様に逃げながら魔王討伐するなんて究極鬼級クエスト(無理ゲーレベル)ですよ!!」
「分かった分かった!次見かけたら必ず謝りに行くよ」
2人はノトの街で旅の疲れを癒す事にした。
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