第2話 いざ!魔王討伐へ

引きこもりを初めて一ヶ月経過した

最近では自炊をやめて宿の食堂で食事をするようになった。そんなある日酔っ払いが勇者パーティーについて食堂で話始めた

「勇者様方3人はこの国の近くにある魔物の巣を壊滅させノトの街に着いたらしいぞ!

勇者様のお陰で最近はパッタリ魔物を見なくなった!

ありがとう勇者様〜!!」

酔っ払いは天井に向かい祈りを捧げた

周りの人達も祈りを捧げていた

(シオンの奴戦士のクセに勇者名乗ってるのか…

まあいい、もういっその事魔王倒してくれ!)

俺も周りと同じ用に祈りを捧げた


…食事を終え自分の部屋に戻ろうとした時

「ちょっとあんた!!」

宿の女将が話かけてきた

「そういえばあんた勇者じゃなかったっけ?

なんでここにいるの?」

「いや~ちょっと諸事情で行けなくなったといいますか……ハハハ〜」

俺は笑ってその場をやり過ごそうとした

少しの会話で全てを察した女将は

「王様に黙ってる代わりに1日の宿代100ゴールドでどう?」

通常、宿代のみで10ゴールドと良心的だったのに倍の値段を提示してきた。

「……分かった

ただ誰にも言わないでくれ」

俺は女将の提案を受け入れた

「ハッハッハッ!!

言う訳ないよ〜うちを信用しな!」

響き渡るようなデカイ声で女将は笑った


ぼったくられ続け約1年経ったある日

「ちょっと!!

あんたの事王様が呼んでるよ!!」

部屋のドアを開けると女将はニヤニヤしながらパンパンに詰まった財布をチラつかせて言ってきた

それと同時に国王軍の兵士がドカドカっと踏み込んできた


「遂に俺の事を王様に売ったのか!

このボッタクリ※※※ーークソがー!!!」

俺は暴言を女将に吐きつけながら兵士に連行された

国王の元に着いた俺はまるで罪人のように兵士に頭を床に押さられた

「勇者カイトお前なぜ旅立っていない?

はじめから金だけ貰って雲隠れするつもりだったのか!我を裏切るという事は国を裏切るのと同じ事だ!」

「この勇者を地下牢へぶち込んでおけ!!!」


「待ってください国王様!!

私は寝坊して恥ずかしくて魔王討伐をバックレた身ですが

……今から全力で追いかけるので魔王討伐に向かわせて下さい、きっと私がいないと魔王との戦闘は苦戦するでしょう!

お願いしますもう一度チャンスを!!どうか!」

俺は必死に国王様に訴えた


「わかった!但し条件がある!

監視役として見習い魔法使いリオを付ける

そして魔王討伐した際のお前の報酬は全てリオに渡す!それでも良いか?」


「分かりました!それで良いので行かせて下さい」


「ならば勇者よ!明日の朝リオをお前がいる宿まで迎えにいかせる、迎えがきたら2人で旅立つがよい!!」


「はい!」

俺は兵士に連れられ新しい宿に向かった宿に着いた俺は精神的に疲れていたので直ぐに眠りに着いた。


〜翌朝〜

合鍵を兵士から渡されていたリオはドアを開けて入ってきた

「勇者カイト、魔王討伐へ向かいましょう!」


…ムニャムニャ

「ん〜〜ヤダよ〜動きたくないよ~…zzz. 」


「ハーー」

……仕方ない

(大地の精霊よ彼の疲れ切った体にお恵みを…)

体力増強!!肉体活性!!

リオは勇者にバフをかけた。


カイトはベッドから飛び上がりパン!と手を叩き

「よっしゃ!!

やる気出てきだぞ〜!!バフってやつは最高だなクセになっちまいそうだ!!」

服の上から銀色の真新しい防具を胸に着け、見るからに古そうな剣を腰に装着した

「よし!いざ魔王退治〜」

リオを担ぎ溢れ出す体力を使い全力で走り一瞬で門まで到着した

「おろして!」

リオは足をバタつかせカイトに言った

「分かったよ!」

カイトはリオを降ろしその後リオは足早に門番に挨拶しにいった

「今から魔王討伐へ向かいます王様に伝えといて下さい」

挨拶を終えたリオはカイトと門を出てここから魔王討伐へ向かう事となった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る