超特急
怜-𝑟𝑒𝑖-
単話予定
「あれ?」
目が覚めると、男は渋谷街にいた。そう、あのハロウィンの時期にやたら騒がしくなるあの渋谷である。
丁度今日はハロウィンで、とても賑わっている。その性か、いきなり現れた男は気付かれもしないようだ。
男は戸惑った。何故なら彼は、今日も残業真っ只中の社畜君である。世間はハロウィンでも、残業真っ只中の社畜君である。日頃の疲れが溜まってデスクに突っ伏して居眠りしていたと思ったら、こんなことになっているではないか!?
…いや、ちょっと待て。これって、夢だろw こんなことって有り得ないよな?!
そう思った男は、走り出した。
兎に角夢から目覚めようと必死だ。
「早く目覚めて仕事に戻らないと!明日納期だぞおい!」
その時、奇跡が起こった!
しばらく走っていた男を、光が包んでいく。
人間、思い込みの力というのはすごいものだったりする。
男はこの現実を夢だと思っているため、光速に達したようだ。
-男は瞬間移動したのだ。まさしく閃光が走り、その光は渋谷を彩った-
バシューン
騒々しい効果音と共に、男はデスクに戻っていた。
「…さーて、仕事再開だな。」
人の思い込みの力は素晴らしい。
もっと活かす用途があるかもしれない。
-終-
超特急 怜-𝑟𝑒𝑖- @Rei1125
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます