第57話 形状変化
エレクトロンさんデス。
今は二階堂さんのお弟子さんと戦ってマス。
「はぁ、はぁ……。」
彼女は私の電撃を喰らってダメージを受けて肩で息をしていマスね。まぁ、あれだけ喰らって立ってられるので十分凄いとは思いマスが。
あぁ、ちなみに彩夏ちゃんは危ないので檻型の捕獲器に捕まえてありマス。後で親交を深めたいデス。
「火種ちゃん‼大丈夫‼」
「だ、大丈夫だよ彩夏ちゃん。まだ倒れるわけにはいかないしね。」
彩夏ちゃんに対して、そうやって気丈に返すお弟子さん。不撓不屈なところが二階堂さんにそっくりデス。
「……こうなったら。」
ポツリとお弟子さんがそう呟いたのを私は聞き逃しませんでシタ。これは何か奥の手があると思って良いでショウ。楽しみデス♪
「超大変身‼」
その掛け声と共に魔法少女の衣装が黒くなるお弟子さん。これが奥の手というわけデスか。なるほど確かに魔力がグンと上がりまシタね。しかし結構出すまでに渋っていたので、デメリットのあるパワーアップなのでショウ。
兎にも角にも、まずは様子見デスね。さっきの雷攻撃をやってみマスか。
パチンと私が右手の指を鳴らし、再び電撃がお弟子さんを狙いマス。さて、どうする?
するとお弟子さんは避けようとしたりせず、そのまま電撃を右手で受け止めマシた。
イッツ、クレイジーデスね。
そうすると、お弟子さんの右手から出た黒い炎が電撃を飲み込み。電撃自体を無かったことにしてしまったようデス。これはファンタスティックデスね。
「今度はコッチから行きますね‼」
お弟子さんは言った通りに真っ直ぐに私の方に向かってきマス。肉弾戦は得意では無いのデスが、宇宙通信空手を最近始めたので試してみたい気もしマス。
「サンダーナックル‼」
私は雷を右手に纏い、それでお弟子さんを迎撃しまシタ。
お弟子さんはそれに合わせて同じ様に右手を突き出し、拳と拳がぶつかりマス。
“ガァン‼”
手痛イ‼……思いのほかダメージがありまシタが、これで有用なデータを取ることが出来まシタ。
「二階堂流活人拳‼一点突破‼黒龍炎‼」
今度は黒炎を纏った左手の人差し指を私に放ってくるお弟子さん。この技は二階堂さんの技デスね。
ならばコチラも戦い方を変えましょう。
「フォルムチェンジ。」
“パチンッ”
私が指を鳴らすと、お弟子さんの放った一撃が私の胸を貫きまシタ。
「えっ⁉……そんな⁉」
「ごふっ……中々良い一撃でシタよ。」
貫いたお弟子さんの方が驚いている様デス。胸を貫かれたので致命傷デスね。生きとし生けモノには終わりがある、それが自然の摂理デス。第二の故郷の地球でエレクトロンは永遠の眠りに着くのデス。
「なーんてね♪」
私はニッコリ笑い、お弟子さんの体に電気を流しマス。
“バチバチバチ‼”
「がぁああああああああああああああ‼」
フフッ、体を電気に置き換えたのデス♪これで物理攻撃は聞きませんし、攻撃した相手に逆にダメージを与えることが出来マス♪
これが宇宙科学の力なのデス♪
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