星くず と おじさんの秘密
あるお昼過ぎ
独りで居ると その人は
また やって来て
「秘密 守ってくれてるんだね」
って言った
(関わりたくない)
(もう 関わったらダメだ)
頭の中で そんな声が聞こえてた
分かってた でも無理だった
「星くず また見てみるかい?」
なぜ この人は 私にそんな事を聞くのだろう
そう思いながらも
「うん」 って答えてた
クルクルと回る星を見ながら
ふと
(なぜこの中に星がたくさん入ってるんだろう)
(この「星」はホンモノなのかな?)
そんな事を考えてたら
「本物だよ 私の袋の中の星ぼしは
あの 空に輝く星ぼしと同じもの この袋は宇宙と繋がっているんだよ」
私の考えてる事全て分かってた様にその人は言った
そして
「私の仕事を教えてあげよう か?」
(ヒミツがまた増えるに違いない
聞かない方が良い って事もある)
そう思ってても なぜかうなずいてた
「私の仕事はね? 星くず集めなんだよ」
(星くず集め? そんな仕事聞いた事無いし 何それ?)
頭が?(ハテナ)になってる私を無視した様に話し続けた
「流れ星が降って来たら
虫取り網でこうやって掬うんだ」
虫取り網を持ってる様に 手をブンブン振り回して 星を掬う真似をしてみせた
それでも私には ちょっと理解出来なかった
「私が星くず集めの仕事をしてるのは
他の人には…」
「ヒミツなんでしょ」
その人の言葉が言い終わる前に私はそう言ってた
その人はニッコリ笑ってまた何処かに行って仕舞った
星くず @ahiji
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