曇天のサプライズ


「ぐはぁっっ!?」


 物凄い勢いで倒れたその男は、その拍子に地面に側頭部を打ち付けたらしい。ポタポタと流れる血を抑えながら、痛みに悶えてうずくまった。


 もう一人の男の方はそんな彼を心底蔑んだようにため息をついて、拳を構えたまま警戒するセイジの方に向き直る。その顔にはにこやかな笑みが浮かんでおり、一見すると爽やかなサラリーマンに見えなくもなかった。


「待て少年、いきなり悪かった。彼の事は気にしなくてもいいから、少し話を聞いてくれないか」

「うるせぇどっか行け」


 取り付く島もないとはまさにこの事である。もう一人の男──兼本リュウイチは、自らの足元で醜態を晒す大島ヒロシに目も向けずにセイジを宥めたが、生憎その効果は無いようだ。


 セイジは兼本から視線を外さず、その一挙手一投足を見逃しまいと気を張り詰めていた。

 ヤクザや半グレをこれまで多く見てきた経験から、セイジは足元の愚図などよりも何倍も兼本の方を危険視していた。人間を人間と思っていないかの如き兼本の雰囲気に呑まれないよう、セイジは彼に近付いた。


「おっと、それ以上は近付くなよ」


 殴りかかろうと近付いたセイジの額に突き付けられたのは、黒に染った自動拳銃だった。流石に驚いて足を止め、強く相手を睨みつける。

 兼本にとって、自らが握る拳銃の引き金を引くのは息を吸うように容易いことだ。たとえ数秒後に目前の少年の頭が吹っ飛ぼうが、大して瞬きもせず彼はセラの捕縛に動き出すだろう。


 少しでも動けば撃つと警告して、兼本は怯えた表情でこちらの様子を窺うセラを見た。


「やっぱりここに居たんだな──人魚姫サマ」

「……私の友人から離れなさい、人間。そいつに何かしたらタダじゃおかないわよ」


 信じたいと思って彼の手を取り、ようやく友達になれたのだ。本来は無関係なセイジの命を脅かすようであれば、セラは諦めて大人しく兼本たちの所に行く覚悟だった。


 こんな連中にまた捕まるのかと考えれば凄く怖いし、大変恐ろしい。二度と御免だと強く願ったことは一度や二度ではない。

 しかしそれ以上に、初めて出来たといってもいい新たな友人が目の前で殺されるかもしれないということの方が、セラにとっては遥かに怖かった。


 そんな決意を込めたセラに、何が面白いのか兼本は軽快に笑う。


「おいおい、君のせいで僕たちは崖っぷちに立たされてるんだが? 今週中に君を捕まえないと上に殺されちゃうし……そんな時に君は男と仲良しこよししてたなんて腹立つな。というか、それならこの少年に言ってくれないか? あと少し遅かったら君、僕のことも殴ってただろ?」

「そりゃそうだろ、不審者め」


 大島に胸ぐらを掴まれていなければ、セイジは真っ先に兼本の方を殴っていた。

 ただのヤクザよりもインテリヤクザの方がタチが悪いのと同じだ。単純な殴り合いなら先程の男の方が体格もいいので強いだろうが、その程度ならセイジの相手にはならない──問題はやはりこの男。


「全く……一体いつから日本は不審者ってだけで殴られる国になったんだ? いくら落ちぶれたとはいえ、曲がりなりにも法治国家だと思ってたんだが」

「ほんだらお前の持ってるチャカは何だよ。オモチャで遊ぶようなツラじゃねぇだろ、あんた」


 法治国家云々を言うのであれば、まず先に手に持っている銃を懐にしまってから言うべきだ。そう突っ込んだセイジであったが、兼本はその笑みを崩すことはなく、「そりゃそうか」と銃を下ろした。


「まずは自己紹介をしよう。俺はブリテンズ・フォワード社日本支部所属の兼本リュウイチだ。よろしく」

「知らねぇよカス、死ね」

「野蛮だなぁ……」


 今の総理大臣の名前を覚えているかも怪しいセイジに、どこぞの外国の組織名を言われても通じるはずがなかった。


 ただ一応彼を擁護するならば、そもそもブリテンズ・フォワード社とはイギリスの秘密結社である。

 故に片田舎に住む一般人でしかない彼が知らぬのは当然であったが、あまりにも酷いセイジの態度に流石の兼本も少し引き気味だった。


「俺は君じゃなくてそこの人魚姫サマに用があるんだ。どいてはくれまいか?」

「だからこいつはダチだって言ってんだろ、分からねぇ奴だな。頭良さげな雰囲気出してるだけの愚図か?」

「……」


 彼の物言いにイラッとした兼本は、セイジにもう一度銃口を突きつけてやろうかと思ったが、すんでのところでやめた。


 しかしその代わりに彼は、もう片方の手で掴んでいたアタッシュケースをセイジに見せつける。その様子を訝しげに見ていた彼は、兼本の開いたそのケースの中身に瞠目した。


 そこに入っていたのは、セイジが今までに見たことがないほど分厚い札束だった。その総数は福沢諭吉が一千枚。

 父を通じた祖父母からの小遣いと漁港での手伝いをして、僅かな遊ぶ金を得ている今のセイジにとっては喉から手が出るほど欲しいものである。暗闇で輝きを放つそれらから、ニタニタと下卑た笑みを浮かべる兼本へと視線を戻した。


「ンなもん見せつけて何が言いたい」

「取引をしようぜ、少年。君のオトモダチを引き渡してくれるなら、これを全部この場で君にあげよう」

「はぁ?」


 人の脅し方は、なにも暴力だけではない。

 こういう誰の目に見てもわかりやすい現金の方が、セイジほどの歳頃の餓鬼にはよく効くだろうと兼本は判断し、人魚姫が潜伏している可能性のある美波に来る前に銀行から金を下ろしていた。


「君がもし望むのであれば、ソープや風俗を生涯無料で利用できる権利も我々は与えられるし、この一千万で足りないというのであれば、もっと増やしても構わないよ」


 兼本がセイジくらいの歳の頃など、いかに金を稼いで女を侍らせることしか考えていなかった。学歴という泊を付ければそれらが容易い事だと思い、彼はハーバードという世界最高峰の大学へ入った。

 紆余曲折を経て結局犯罪組織に身を置くことになったが、思春期男子が何を欲するかなど自身も男であるが故に理解が深い。


 ブリテンズ・フォワードは世界的な秘密結社である。18世紀より築き上げてきたその莫大な財力は主要先進国の年間国家予算数十年分にも相当する。セイジがもしも望むのであれば、ある程度のことは叶えられる力を持った組織なのだ。


 たかが一千万円を彼に渡したところで彼らの懐は痛まないし、むしろ人魚姫を売った場合の利益の方が遥かに大きかった。


 黙りこくったセイジを見て、兼本は蔑む。友達だのなんだの言っておいて、欲には敵わないらしい。


「その金寄越せ」

「……セイジ?」

「他は要らねえ。その一千万で黙っといてやる」



 セラは、絶句した。


 絶望に染った双眸でセイジの背中を見て、呆然と佇む。まさか信じようと思った矢先に裏切られるもは思わず、口からは何の言葉も出てこない。


 グルグルと思考が脳を巡り、受け入れ難い現実という情報を否応なしに処理する。それに気持ちが追いつかないセラは、全身から力が抜けてその場にへたりこんだ。


 ようやく痛みが引いてきたらしい大島が、舌打ちをしながら立ち上がる。まだ血が流れている側頭部を痛そうに抑えながら、彼はそんなセラの元へゆっくりと向かった。


「センパイ、捕縛よろしく〜」

「黙れ。そんな金用意してたんなら先に言えよ、殴られ損じゃねぇかクソが……!」

「…………」


 彼らの軽快なやり取りも、セイジはただ静観している。一切抵抗せず、大島に手錠を掛けられたセラは虚ろな目で地面を眺めている。


「ははは、君が薄情な人間で良かったよ。おかげで僕らも生きながらえる事が出来る」


 人魚姫の協力者がどんな者かも分からなかったので、自分たちは多少なりとも気を引き締めてやってきたというのに、蓋を開けてみればかなり呆気ない終わりだった。

 兼本は憐れむように、大島に引っ張られて立ち上がったセラを見て思わず彼をからかったが、その当の本人は仏頂面で舌打ちをするだけだった。


「御託はいい。さっさとケース寄越して俺の前から消え失せろ」

「ふん……協力者が居るかもしれないから気をつけろと聞いてみれば、所詮はただのガキか──おい、さっさと動け!」

「…………」


 セイジの横を彼女が通り過ぎる。視線は合わなかった。まるで奴隷のように大島に引っ張られながら階段を登っていく彼女を横目に、兼本はアタッシュケースをセイジに手渡した。


「もし追加で欲しいなら、この番号に連絡してくれな。僕らに協力してくれた報奨さ、多少の融通はきく」

「ほー、気前がいいのォ……そうさせてもらうわ。そろそろ車も欲しいし」


 ニヤリと口角を上げながら名刺を受け取ったセイジに、兼本もつられて笑った。


「いいねぇ、やっぱり男は車乗ってナンボだ──さて、僕もそろそろ行くよ。センパイが車で待ってるし」

「なんだ、あのオッサン運転出来ねぇのか?」

「そうなんだよ! あの人いい歳して免許すら持ってねぇんだ。おかげでドライバーにも慣れてきたくらいさ」


 そんな軽口を叩きながら、兼本は後ろ手を振って踵を返す。その仕草はまるで旧知の友人に別れを告げるかのような、とても穏やかなものだ。


 兼本からすれば、それは当然の対応だ。たかが一千万程度のはした金で人魚姫は滞りなく捕獲できたのだから、満足と言う他ない。


 いきなり大島が殴られるというハプニングもあったが、それにしても余りある結果に終わった。おかげで、自分たちの首は皮一枚繋がったのだ。


 いずれにせよ連帯責任で何らかの処罰は下るだろうが、人魚姫を捕まえたという大なる成果によってそれらは打ち消せるだろう。


 自覚せぬ内に浮き足立っていた兼本は、故に背後からの気配を察知することが出来なかった──セイジの目が恐ろしい程に冷え切っていることも、当然知る由もない。



 無警戒。

 角張ったアタッシュケースの取っ手を強く握りしめて、セイジは駆けた。


「────オラァッ!!」


 直後、ガンっとケースの硬い角が兼本の頭を直撃した。意識外からの衝撃に、兼本は反応する間もなく倒れ付す。


 そして続けざまに頭を、首を、胸を腕を──兼本の体のあらゆる部位をセイジは蹴り始めた。

 もはや原型のないほど歪みきった兼本の顔は苦痛に染まっているが、怒りのままに彼を蹴り続けるセイジの動きは止まらなかった。


「はぁ……ったく、そのまま寝てろ」


 だいたい三分ほどぶっ通して蹴って一通り満足したらしい彼は、前髪をかきあげて兼本を見下ろした。その額には汗が滲んでいる。


 兼本は気を失っていたが、念の為に拳銃を取り上げた。ステゴロ程度ならある程度の相手負けない自信があるセイジだが、流石に拳銃なんて代物を持ち出されたら何も出来やしない。


 先程は予想外にも銃を突きつけられたせいで小芝居を挟んだが、おかげで金も武器も手に入ったことを考えればある意味良かったかもしれない。

 自動拳銃なんて使い方も握り方もよく分からないので、自分ではただの脅しにしか使えないだろうが──まあ何とかなるだろう。

ㅤそんなことを思いながら、セイジは気ままに屈方を伸ばしてストレッチをしていた。


「さーて、あとはあのオッサンだけだな」


 両頬を叩いて気合いを入れる。

 友達を売るバカがどこにいる──その強い思いを違えるつもりなど、ハナから更々なかった。




 ***




 路肩に停めてあるプレジデントの後部座席には、セラが座っていた。俯いているが為にその表情は分からなかったが、兎にも角にも車内の雰囲気は最悪極まっていた。


 それでも、助手席にふんぞり返る大島の機嫌は良かった。かつての同僚のようになりたくない一心で、文字通り必死に探し回った甲斐があったのだ。


 もはや彼の頭の中には上司たちに感謝されまくる自分の想像図しかなく、背後で沈むセラの姿など気にもとめてなかった。


「おい人魚姫、折角だしお前の市場価値を教えてやろうか? へへっ、十兆円だぜ十兆円。日本だけじゃなくて、全世界の富豪名家がお前が競売に掛けられるのを今か今かと待ってんだ」

「…………そう、どうでもいいわ」


 十兆円──それが現時点のセラに掛けられた命の価値であった。しかし地上での貨幣価値もよく分かってないセラは、そんなことを言われてもあまりピンと来こない。

 そもそも、まだ彼女はセイジの突然の裏切りへのショックで大して頭が回っていなかった。


 参考までに言うと、十兆円があればイージス艦を三十隻から五十隻は建造できるだろう。トマホークミサイルなら約五千から七千発は購入出来るだろうし、あるいはF15戦闘機なら五十機を優に超える数の機体を余裕で買えてしまう。


 それらの高額な先端兵器を多数購入しても余りある価値を持った商品──これらを鑑みれば、いかにセラに付けられた値が高いかが分かるだろう。加えて、あくまでこの金額がまだ売りに出す前の”推定”であるというから驚きである。

 実際にオークションにかければ、更に跳ね上がるのは間違いないだろう。



 人魚という生き物は昔から世界各地に秘密裏に存在しているが、一定の秩序を持って文化的な生活を送っているほど統率の取れた群れは数える程しかない。


 またその中でも、人間のように血統主義的な封建敵序列のある集団は限りなく少なく、ましてや”姫”など呼ばれるような貴種が市場に出ることなどこれまで一度もなかった。


 無論、数多の未確認生物を狩り、売り捌いてきたブリテンズ・フォワードがその事実を見逃すはずもない。


 何十年もの間、熱心に海底調査を続け、そして漸く発見したのが人魚たちの国──正式名称は彼らにも分かっていないが──西太平洋は伊豆諸島付近の海底にひっそりと存在していたその国を発見したのは彼らとしても予期せぬ偶然であった。


 ブリテンズ・フォワードの保有する無人潜水艇が沈没したというから、その調査をしてみれば、なんとその僅か一キロ先に人魚たちが国を作っていたというのだから、当時の職員の驚く様は大島の記憶に新しい。


 それからというもの、彼らは世間にはまだ出回っていない最新鋭の技術を使われた水中ドローンを駆使して、その動向を慎重に調査し始めた。


 そんなある日のことだった。

「姫」と他の人魚たちに呼ばれていた一人の女が国を飛び出したのだ。

 何名かの人魚を拉致って、尋問した結果、その飛び出した女はその国で崇められる王族の娘だというとんでもない情報が齎された。


 正真正銘、本物の人魚姫。

 細かな調査の末にそう断定した彼らは、そうして駿河湾に潜んでいたセラを捕まえた。


 紆余曲折あって輸送中に逃げられてしまい、本部から大叱責を食らったが、あの悪夢のような日々もじきに終わるだろう。


 いつ粛清されるかと怯えて過ごす夜はもう来ない。そう考えると大島にも心の余裕が出来て、いつも皺の寄っていた眉間も穏やかなものだった。とはいえ、セラを蔑むその表情は如何にも下卑たものである。これに関しては彼の根っこの部分なので変えようもないのだが。


 車に乗って五分が過ぎた。

 今朝から妙なアタッシュケースを持っていたことには気付いていたものの、人魚姫の協力者を懐柔するものだとは知らず、実は結構驚いていた。

 同時に、もっと早くから教えてくれればあんなガキに殴られずに済んだのに……と、かなり不満げでもあった。


 ただ、たかが一千万程度で十兆の商品が手に入ると思えば頭の怪我も安いものである。実際に取り逃した者たちはともかく、発見した自分たちだけは命を取り留めるだろうことに疑いはない。


「……それにしてもおせぇな、あいつ」


 大島は腕時計を確認しながら独り言ちた。車に乗り込んでから既に十分が過ぎている。だというのに、未だに後輩の姿が見えない。


 金の件で揉めているのか、あるいは始末しているのか。どちらにせよ、兼本が戻ってきたら一言ガツンと言ってやろうと心に決めて──大島は硬直した。


「────」


 人が、車の外に立っている。

 それだけなら何も驚かない。この車が南知多町で不審者情報のひとつとして挙がっているのは知っているし、不審に思った近隣住民が確認しに来たとか、色々可能性は考えられるからだ。


 だが、大島が驚いたのはその程度のことだからでは無い。窓の外に立っていた人物が見覚えのある銃を構えて、こちらを睨み付けていたからだ。


 曇天の空模様。街灯もなく、夜も近い黄昏時とあって辺りは暗くなり始めているが、自らの横にいつの間にか立っていたらしいその人物の顔は大島からよく見えた。


「てめ……っ、さっきの……!?」


 立っていたのは先ほど金で解決した筈の、そしていきなり自分を殴り飛ばした憎たらしいあの餓鬼──セイジであった。


 ”何のつもりだ、兼本はどうした”。そう怒鳴ろうと、大島がドアを開けて降りようと地面に足を付けたした瞬間。彼聞きなれた発砲音が人気のない国道247号と彼の耳に鳴り響いた。


 足を撃たれた。

 そう理解した途端に、先程殴られた時とは比べ物にならない痛さを覚えて、大島は恥も外聞もかなぐり捨てて叫ぶ。


「うっさ」


 そんな大島を、人生で初めて銃で人を撃ったというのに普段と大して変わらぬ様子でセイジは眺めている。


 いよいよ涙を流し始めた大島に何を思ったのか、セイジはオマケと言わんばかりに彼の頭に強めのキックをかました。勢いよく吹っ飛んだ大島は、頭から運転席側の窓に突っ込んで、血と共にガラスを飛び散らす。


 一方で後部座席で落ち込んでいたセラはというと、もう二度と見ることはないだろうと思っていた人物が突然現れた挙句、二つ三つの瞬きの間に男を倒したセイジの姿に、らしくもなく動揺していた。


「せ、セイジ……?」

「よォ、助けに来たぜ」


 ドアを開いてニッコリと笑った彼を、セラはただ呆然と眺める他なかった。



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