第2話 学園生活には危険がいっぱい
一年前
目が覚めたらこの世界にいた
知っている設定
知っている名前
知らない女の子の体…
流石に色々試したよ?男だし気になるじゃん?
でも全て駄目
何も感じなかった
それは本来の主人公の設定によるもの
男の頃は毎日のようにシていたのにそれが突如として封印された
当初はあまりの絶望に誰かのルートに入ることも考えていた
しかし問題が生じる
このゲームはR18
そして最大のウリでもある要素
ルートに入った瞬間にマジでヤりまくる
そして大半が過激なものばかり!
いや仕方ない!女の子の不感症を治すという名目で行われるのだから!
だけど!
俺は男!!!
今は女だけど!!中身は男!!
ゲームで嗜むことはあっても本気でそういうことを考えたことはない
なにより元の世界に戻れることになった時に記憶なんて引き継いだ日にはどうなるか分かったもんじゃない
女にされてたまるか!!
俺は男だ!!!
というわけで処女エンドをヤりきることに決めたのだが…
ただ何もしなければいい、というわけではない
ゲームのシステムの都合上、やらなければならないことが沢山あった
まず攻略対象との出会い
これが強制的に発生する
どれだけ避けようともどこかで出会うことになっている
そして一番重要なのが二つ名システム
手に入れた二つ名によってバフやデバフがある
そしてその中でも最も難しい二つ名
それが「氷姫」
全てのステータスをカンストさせ
50回以上告白を断る
この条件を満たすことで得ることが出来るレア二つ名
効果も至ってシンプル
「一部のモブからの強制的なセクハラや攻略対象からの過度なスキンシップの完全拒否」
「好感度の上昇値の低下」
この二種類
処女エンドを目指すには必須の二つ名
なんとかしてこれを手に入れようと、そう思っていたのだが
幸いなことにこのゲームは周回を推奨されて作られている
一度クリアすると少しステータスが上がった状態でニューゲームが出来るのだ
そして俺は4回クリアしたわけなのだが…
なぜか今の俺にも適応されており、ほとんどカンストした状態でスタートすることが出来た
ちなみに意識することでステータスは見ることが出来る
親切なのか不親切なのか…
というわけで数多のモブを切り伏せて「氷姫」を手に入れたまでは良かった
そのまま何事もなく1年が過ぎ
これで終わるんだと
そう思っていたのだが
普通に2年目に突入した
いやゲームは1年で終わったから終わりだと思うじゃん!!
なんだよ2年目って!
しかも1年目に比べて攻略対象達や男共の目が怖い!
狙いにきてるアレ!!!
と、いうようなことがあり
絶賛2年目を過ごして早2か月
朝食を食べ終わり、今日も今日とて学園に向かおうと家をでる
すると…
「あ、ヒメさんおはようございます!」
攻略対象の一人がいた
「…なんでいるの」
「当然!一緒に登校したいからですよ!」
ゲーム中だと中等部で、体力のステータスを上げたり、バレー部に入ったりすると出会うことが出来る
強制イベントでは主人公が引ったくりに合い、それを助けてもらう形で出会った
体格も小柄で快活、オレンジの髪に幼い顔立ち
見た目なら攻略対象の中ではまだヤれる方だ
だが、コイツのルートはマジでヤバくて…
「はやく行きましょうよ!遅刻しますよ!」
「……仕方ないわね」
逃げることが出来ないと察した俺は仕方なく一緒に登校する
「それで!この前の試合!ちょー気持ち良くて!」
「俺なんかよりも背も高くて年も上の奴らが地面から見上げてくるの…」
「……さいっっこうでした!!!」
そう!この見た目で超絶ドS!!!
ゲーム中だと後々に判明するのだがバレーを始めたきっかけも人を合法的に見下せるからというとんでもないもの
そして肝心のルートに入ろうもんならさぁ大変
「…とりあえず目隠ししましょうか!」
初めてのエロシーンでは目隠し放置プレイ!!
そのままトロトロにされたかと思えばまさかの本番無しで帰らされる!!
その後も焦らしに焦らされた結果
主人公が玲央を求めてしまい…といった内容
いやまぁ正直めちゃくちゃ使えたけど
ただそれとこれとは話が違う!!!
俺に!そんな趣味はねぇ!!!
だから玲央だけは避けなきゃいけない
玲央の女になった日にはマジで帰れなくなる気がする
「ヒメさんもバレーしましょうよ!絶対似合いますよ!2年生からでも大丈夫です!!俺が練習に付き合いますんで!」
嘘つけ合法的に俺を見下したいだけだろお前
2年目に突入してまさかのイベント
まずい……
まさか毎日来るんじゃねぇだろうなコイツ…
Ver1.03に更新しました
主なアップデート内容
「2年目の追加シナリオ」
及び
「二つ名『氷姫』の2年目における好感度の上昇値の増加」
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