第4話 サブキャラも忘れてはいけません!
2日間で6人のヒロインに会ったわけだが、各ヒロインルートでのストーリーの
♰♰
「笹岡、会長を見かけなかったか?」
俺に声をかけたのは、副会長の
2年B組
根は超がつくほどの真面目
成績も学年トップ10に入るほど優秀だ
「ああ、郡さんなら職員室の方に向かっていったけど」
「ありがとう!」
そう言って、職員室へ走っていった
というか、廊下は走っちゃダメ!
でも、郷山はある時期に副会長を辞めちゃうんだよな…
♰♰
自販機のジュースを買おうとした時
「おや、笹岡君じゃないか」
「おう、
俺がそう言うと、太陽のように眩しい笑顔で返してくる
その子の名は、樋山
2年D組
眼鏡をかけて、財布にはアニメキャラのシールがびっしりと貼られていた
一度だけ、樋山の部屋にお邪魔したころがある
至る所にアニメキャラのポスターやフィギュアが飾られていた
そう、こいつは生粋のオタクだ
かくいう俺も、アニメや漫画は好きだが樋山ほどではない
いわば、隠れオタクというもの
「昨日のアニメ見た?」
「もちろんだ、特に―――」
その話で休み時間を消費した
「もう予鈴のチャイムか。また話そう」
「ああ」
樋山がよく登場するのは、飛鳥ルートだ
♰♰
2時限目が終わった後の休み時間
中庭付近で2人の女子を見かけた
それは、飛鳥先輩ともう一人
「ねえ、あんたまたあの二人を勧誘したでしょう?」
少し怒り気味で話しているのが、飛鳥先輩と同じ陸上部所属の
3年B組
「ああ、それどうした?」
「あんた、本当に懲りないわね…。これで何回目なの?」
「さあ、私も数えてない…」
「で、結局断られたんでしょ…」
「…まあ」
それを聞いて、縁川先輩はため息をつく
「あんたもよく分かってるでしょ?今の陸上部の実力は地方大会はおろか全国大会には程遠いって」
「分かってる!だからこそ、あの二人の力が必要なんだ!」
飛鳥先輩は、一度決めたら最後まで諦めない
そして、縁川先輩はビシッと指をさし
「この際だから言わせてもらうけどね、あんたは他人の力を欲しがり過ぎ。せめて、自分で地方大会でも行ける力を身に付けた方がいいわ」
「それができないから、あの二人が頼りになるんじゃないか」
だめだ、話が平行線のままだ
さすがの縁川先輩も呆れて
「忠告しておくわ。今度、あの二人を勧誘したらあんた以外全員陸上部をやめるから」
「なっ、何だと!?」
あっちゃ~…
「正直言って、あんたに付き合うのはもうコリゴリ。他の部員もあんたにかなり不満が溜まってるって私に言って来たのよ」
「は、廃部になってのいいというのか!?」
「その原因を作ったのは、あんたの頑固さよ。どうすればいいか、よ~く考えることね」
そのタイミングでチャイムが鳴った
うわぁ~、えらい場面見ちまったな…
♰♰
「ほい、次の授業を始めるぞ」
4時限目の科目は数学
教鞭をとってるのが、俺たち2年C組の担任
黒板に書いた箇所を指示棒ではなく、扇子で示す
ただ、この先生の声はかなりハスキーで、時々聞き取りづらい
「ほい、お前ら。ついていけてるか?」
先生もそれを自覚しているようで、時に俺たちに話しかける
「先生、さっきの式の解説をもう一度お願いできますか?」
「ほいじゃ、分からなかった人のためにもう一度言うぞよ」
で、この人のしゃべり方も独特で、面白い
♰♰
以上が、このゲームに登場する俺を含めて5人のサブキャラだ
他にも、生徒会の書記や会計、部員たちなども登場するが
ここは割愛させてもらおう
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