阿佐ヶ谷の無限路地裏に落ちてたフエラムネ
@24-meter-poolside
はじめに
今思い返すと、とても不思議だ。
あのとき、無限路地裏にフエラムネを置いてくれたのは一体誰だったんだろうって。
あのとき、そいつを見つけることができたから、僕は今こうして生きている。
僕は確信している。
3年前の夏、阿佐ヶ谷を街歩きしていたとき、大通りの横道に見えた路地裏にふらっと入り込んでフエラムネを見つけた僕は、思わずしゃがみこんで、むむむとそれを見つめていた。そのフエラムネは、今包み紙から解かれて、ほんのさっき道の真ん中に置かれたように、まっさらとつるんとして、アスファルトの真ん中に添えられていた。穴のふちはつるんと光を反射していた。それを見て、
「これは僕の人生にとって、とても大事なものだ。」と思った。
それだけはわかった。
そして、その頃は分からなかった。
このあと、僕はサラリーマンをやめ、無職となり、フリーターとなることなんて、知らなかった。
ただ、そのフエラムネが僕の人生を変えることだけは、確信していた。
前置きはこの辺にして、
では、みなさん。
ご案内いたします。
今から一緒に
無限路地裏へ、
あるいて、
行きましょう。
スマホGPSは禁止で、
あくまで勘に従って、
準備はいいですか?
阿佐ヶ谷の無限路地裏に落ちてたフエラムネ @24-meter-poolside
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