003 書きたいことを書く
書き手の皆さんは、書きたいことを書けていますか?
私は最近、書けているように見えてそうではないことに気が付きました。
というのも、省略していいところまでしっかり書いていたからです。
最近、人気小説を読んでいて思ったのですが。
書きたくない、もしくは重要ではないところは地の文でサクッとスキップして、書きたい、もしくは重要なところはしっかりと描写しているように思えました。
実はこれ、当然のようでいて、私たちがそこまで意識していないことではないでしょうか。
特に私は、小説を書く時は、時系列を気にするタイプです。
この人はこの時これをしていて、この人はあれをしている、ということを逐一書かないと気が済みません。
が、それを全部やっていると、あっという間に話数が嵩み、テンポが犠牲になります。
つまり、冗長になってしまうわけですね。
その対策の一つとして、1章当たりの話数を決めて投稿するようにしているのですが、最近はそれでも足りず、しかし、これ以上話数を増やすのはちょっと、という状態にありました。
その改善の仕方が分からず棚上げ状態だったのですが。
ようやく気が付きました。
省略していいところは省略していいのだと。
もちろん、これまでも何も無かった日は飛ばしてきました。
でも、それは本当に何も無かった日です。
何かイベントがあった時は1から10まで全部描写していましたし、それが当たり前だと思っていました。
でも、それはどうやら間違い、というほどではないにしても、あまりよくはないことだったようで、そのせいで最近、折角の題材を半分ほど無駄にしました。
その章では、2話ほどが待ちの状態で、3話目からイベントが始まるのですが、今思えば最初の待ちは1話で十分だったと思いますし、新キャラ登場以外の場面では省略できるところも多かったように思えます。
そういう細かい『あっても無くてもいい描写』が嵩んだ結果、書きたいことが書けなくなり、泣く泣くダッシュで消化した、という顛末でした。
次章は、必要なさそうな描写は省略する観点を持って書いてみたいと思います。
そのためには、やはり特に書きたいことを事前に挙げておくことが大事で、それは即ちプロットということなのでしょう。
私は事前に詳細なプロットを書くと、その後書く気が無くなったり、書いても全くプロットと違うことを書いたりしてしまうのですが、その対策として、書きたいことを幾つかと、それから、その章の終着点だけを決めることにしていました。
今回はそれが曖昧過ぎて失敗したので、次は場面だけ書いておき、それを小説に組み込む形にしたいと思います。
つまり、空いたところを文字で埋めるタイプのパズルゲーですね。
これが上手くいくかは……分かりませんが、ダメならダメでまた別の方法を考えたいと思います。出来ないなら出来るまでやる。とりわけ好きなことならば。ですね。
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