第28話イギリスの三枚舌外交

ユダヤ人の多くは金融業として生業を立て始めた。

 特にロスチャイルド家は有名な大手の金融業者だ。

 第一次世界大戦中、イギリスは戦争資金を調達するためにユダヤ人コミュニティに協力を仰ぎ「パレスチナにユダヤ国家建設を支持する」という書簡を送った。

 さらに同盟国のフランスと戦争終結後はパレスチナを分割するという協定を秘密裏に結んだ。

 そして、戦争終結後、イギリスフランス同盟国側の勝利に因りパレスチナ、ヨルダンはイギリス、レバノンとシリアはフランスの委任統治領になる。

 イギリスがアラブとユダヤ双方に対し相反する約束をしたことが二つの民族主義の衝突の火種となった。

 

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