第27話真・イスラエルとガザ地区

その後、ムハンマドがイスラム教を始める。

そしてイスラム教の勢力は拡大し、中東の多くはイスラム教の支配下に入る事に為るが、パレスチナもイスラム勢力に支配された。

1993年、イスラエルのラビン首相とPLОのアラファト議長の間で交わされたオスロ合意に基づき翌年、ヨルダン川西岸地区はガザ地区と共にパレスチナ自治区になった。

 ヨルダン川西岸地区は面積の60%以上がイスラエルの軍事支配下に置かれ常に厳しく監視されまた各地区にイスラエルの入植地が多く作られている。


 聖書では「乳と蜜の流れる土地」と称えられ十字軍やナポレオンの遠征など世界史の舞台になってきたパレスチナは、16世紀以降この地は、オスマントルコのアラビア語を共通言語として、イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒が存在していた。

 しかし、19世紀西欧帝国主義諸国が中東に進出し、オスマン帝国は崩壊の危機を迎えた。

 同時期、アラブ人が民主主義の動き活発化させてオスマン帝国からの独立を目指すアラブ人が増えて来た。

 ユダヤ人の間でパレスチナに民族国家建設を目指すシオニズムが生まれた。

19世紀末、ユダヤ人の迫害のロシアを背景にユダヤ人のパレスチナ移住が盛んになり始めユダヤ系資本によるパレスチナの土地の買い占めが始まった。

 ユダヤ人の多くは金融業として生業を立て始めた。

 特にロスチャイルド家は有名な大手の金融業者だ。

 第一次世界大戦中、イギリスは戦争資金を調達するためにユダヤ人コミュニティに協力を仰ぎ「パレスチナにユダヤ国家建設を支持する」という書簡を送った。

 さらに同盟国のフランスと戦争終結後はパレスチナを分割するという協定を秘密裏に結んだ。

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