24日目『センタク』

目が覚めた。

選択肢は山に確認に向かうこと、それしか残されていなかった。

車の鍵を手に取り、俺は外へ出た。


車を走らせ、この前、帰ってきた道を戻る。

実家へ。山へ戻る。

そしてクーラーボックスの中身を確認して空だったらいいのだ。

何だ、夢だったのかで済むのだ。

しかしクーラーボックスを捨てた時、重さがあった。

クーラーボックスからは腐臭がしていた。

しかも、山には女の生首は戻っていた。

ここから導き出される答えは1番最悪な答えだ。

あのクーラーボックスの中身がユウキの生首だとしたら?


途中、パーキングエリアに止まってユウキに電話するが電源が切れている。

今まで電話する時間はあったはずなのにユウキに電話してない、メールも送ってない自分にただ呆然とした。

そして、あの日は女の生首があったから居留守を使ってユウキを家に上げなかったと記憶しているが、もう何も信じられなくなっていた。

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