終章① 【記録】思考記録990・10・13 識別名・十三号
私は、どうしたらいいのだろうか。
でもお姉様は、二つ、勘違いをしている。
私は聞いたことがあるのだ。なぜ、私とお姉様は、外に出してもらえないのかと。私も
お姉様を、あんな風にしてしまったのは、きっと私と
そしてもう一つ、お姉様はもう、本物の感情を獲得している。もともと
気が付いてほしいと、私は願う。きっと気が付けば、お姉様は止まる、止まってくれる。きっと気が付けば、お姉様は
だってお姉様は、今もなお生産され続ける
だから私は願う。神様がいるのかも分からないし、例え本当にいたとしても、神様が機械の私の願いを聞いてくれるかは、もっと分からないけれど。ただ、願う。それ以外、私には何も、出来ないから。
どうか私が居なくなったら、お姉様に感情を持っていることを、気が付かせてあげてください。
妹達を、守ってあげてください。
それが
私もそれが、それこそが夢だから。
例えそこに、私が居なくても……。
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