父を事故で亡くした少年が大切な人を守るために戦う、といったストーリーなのですが、短編といえども中身が濃い!
仲がいいとはいえないかつての仲間。想いを伝えられない女性。父の事故を目撃したことによって生まれた恐怖。そして、地球を侵略した宇宙生命体。
一万字以内という制約の中、ごちゃごちゃになることなくまとめ上げた力量に感心します。
近未来SFアクションというと、難しい内容なのでは? と思う人がいるかもしれませんが、私は少年たち(複数形。ここがポイント!)の成長物語だと感じます。
すれ違っていた彼らが、同じ目標のもと心を一つにして戦います。その戦闘シーンは短いながらもかっこいいです。
伝えられなかったもどかしい想いが最後どのような実を結ぶのか。ワクワクしながら読んでみてください。