素晴らしい作品でした。
坂本龍馬が中岡慎太郎の命を繋ぎ、中岡から岩倉具視に繋がれた策謀が維新を展開させていった……。作品はフィクションかもしれませんが、志士たちによって受け継がれてきた意志をとても想起させるものでした。
司馬遼太郎作品を色々読んできたのですが、自分はやはり幕末期の思想臭さがとても好きです。中岡も岩倉ももっと注目されるようになって欲しいと思っています。
また他の作品も読ませていただきます!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
どちらかというと坂本竜馬よりも中岡慎太郎の方が重要人物だったという説がありまして、その説に基づいて考えてみたお話です。
中岡と岩倉具視が朋友だったのは史実なので、この二人を軸に、おっしゃるとおり、受け継がれる志というのを書いてみました^^;
司馬遼太郎作品、私も好きです(笑)
思想臭さというか青臭さというか、そういうところが^^;
中岡と岩倉は、その司馬遼作品で竜馬が目立っちゃったから、割を食った感じですね。
でも、こういう人ももっともっと着目されていいと、私も思います。
最後に、他のお話も読んでいただけるとのお言葉、まことに恐縮です。
ありがとうございました!
岩倉さんは胡散臭いだけの人だったのですが
四ツ谷軒様の手にかかると魅力的に見えるから不思議です
そして中岡さん、とても魅力的でした
生死の境をさまよう中で託す日本の将来
懐が大きい…本当はそれどころじゃないですよね
それなのに考えるのは日本のこと…
頭が上がらない気持ちです
作者からの返信
まずはコメント付きレビュー、ありがとうございます。
実は私も心情的には佐幕なんですけど(笑)、こういう倒れてしまった志士のことも好きなんです^^;
そういう志士の「もがき」を何とか書けないかなぁと苦心しておりまして……。
御レビューをいただいて、そうやって苦心した甲斐があったなぁと感慨もひとしおです!
さて、ここからはコメントへの返信です。
岩倉さんって、私も「怪しい公家のオッサン」というイメージでした(笑)
でも書くにあたって調べると、なかなか味があって……^^;
中岡慎太郎、幕末当時は、実は竜馬よりも慎太郎の方が知名度があったという話ですから、結構な人物だと思います。
斬られても最後まで倒幕を訴えていたようです。
たしかに凄まじい人物だと思います。
その辺を膨らませて、今回のお話を書きました^^;
ありがとうございました!
現在連載中の日経新聞朝刊の小説が陸奥宗光で、難しいな〜と思いつつ読んでますが、こちらも中々。
激動の時代、日本の先行きを思う気持ちは同じでも、信念の相違で敵になり味方になり、タイミングが違えば、たったひとりの人間が間に立てるかどうかでまた逆になったり。
面白いというよりも恐ろしい……。
とても勉強になる作品でした。
ありがとうございます。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
陸奥宗光の小説が連載しているんですか。
ある意味マイナーで難解な人を主人公にするなんて、凄いですね^^;
そして拙作の描く時代――幕末ってホント難しいんですよ^^;
それぞれの主義主張があったり、そうかと思えば縄張り意識で喧嘩したり……。
まともな人が出て来て、これならばと思ったら、斬られたりして死んでしまう、そんな時代です。
実に恐ろしい時代だと思います。
中岡慎太郎は、そういう時代を象徴する人だと思います。
その生き様、そして死が。
彼のことを少しでも描きたくて書いたようなお話です。
勉強になるとの一言をいただき、恐縮です^^;
こちらこそ、ありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
岩倉さんはまだ止まれない。
背を押す風が吹いているから。
受け継いだ志があるから。
その目的を憲法にしたのが、四谷軒様の描かれる岩倉さんならではだなあとグッときました。面白かったです。
作者からの返信
岩倉さん、国の古い時代からの貴族の出で、それが革命と王政復古に身を投じ、その後の国家を支え抜くとか、凄まじい人だと思います。
憲法の話は、この話を書く時に調べて知りました。
岩倉さんはそれを見ることはなく亡くなりましたが、やっぱこの人は凄いな、と深い感銘を受けました。
そんな岩倉さん、イメージで損しているところがあるので(笑)、とにかくカッコ良い岩倉さんを目指しました^^;
なので、「グッときました」の一言は嬉しいです!
ありがとうございました!
完結お疲れさまでした。
岩倉具視さんは500円の人という印象が強いですね。
炯々とした眼光とちょっと後退した……。
誰かの思いがつながって一つの事業になる。
その思いはぶつかり、邪魔しあうこともあって、間違いも起こるでしょう。
人が二人亡くなって幸運と称するのはどうかとも思いますが、意志を託せたのは僥倖だったかもしれません。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
岩倉具視、私の職場の若い子に聞くと「チョンマゲの人」という答えが返ってきました(笑)
やっぱりあの使節団の写真がインパクトが強いみたいです。
そのチョンマゲのおかげで後退した……ゲフンゲフン。
この幕末という時代は、いろいろな考えや主義主張が飛び交う時代でした。
その結果、斬られる人もいれば、あるいは融和する人もいて……。
なまじ、刀を持つのが当たり前な世界だから、落差が激しかったんでしょうね。
そんな中での近江屋事件。
結構酷い事件で、おっしゃるとおり、ちょっと生き延びたから幸いですというのは、強引かと思います。
でも中岡→岩倉というバトンタッチが出来たのは、二人にとっても、この国にとっても、ラッキーだったなぁと思って、書かせていただきました^^;
ありがとうございました。
あと、近況ノートへのコメント、ありがとうございました。
ストックがたまっていたおかげで、毎日更新と相なりました^^;
ではではノシ
拝読致しました。
最後まで走り抜けることを自らに課す岩倉さん。
岩倉具視と言えばドスの効いた存在を思い浮かべるのに、関西弁のどこか軽やかな岩倉さんは、やはり四谷軒様ならではと感じさせます(^^;)
にしても、日本初代総理大臣を使役する岩倉さんは、やはり凄い存在。
その人が病身を押して墓前に立つのは先立った同志たる浪人、中岡さんと竜馬さん。
本当にこの時代は一握りの英雄豪傑がちゃんばらるのでなく、様々な異才が縦横無尽に駆け巡った稀有な時代だったと思い出させてくれました。
幕末の空気を久しぶりに覗いた思いです。ありがとうございました!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
岩倉具視。この人、イメージでかなり損している人だと思いますので(笑)、そのイメージを多少なりとも払拭できればな~と思って書きました^^;
この人の凄いところは、中岡慎太郎の志を受け継いで、王政復古を成功させたところと、その後の明治日本を支え抜いたところだと思います。
こういう目立たないところで、されどボディブローのように「利く」活躍をした人の多かった時代が「幕末」だと思います。
そういう「幕末」を描いてみて――やっぱり凄い時代だったんだなと、改めて感銘を受けました^^;
ありがとうございました!
感慨深く読ませていただきました!
歴史は本当にたくさんの偶然やミステイクの連続だったと思います。一歩間違えれば全く違う世界があったかもしれません。
この時代には未来の国の形がどうあるべきか、真剣に考える人が大勢いたんだな~と思います。
私の書いている小説にも関わるテーマで、志のために死にもの狂いで言葉を誰かに託す慎太郎の生き様は、参考にさせていただきたいですね!
作者からの返信
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
歴史、それも幕末のような動乱期は、おっしゃるとおり、偶然やミステイクに満ちていたと思います。
そのような中、自身が奇禍に遭いながらも進み、進めなくなった時は、仲間に後を任せるという姿勢を示した中岡慎太郎――彼のことを取り上げてみたかったのです^^;
そしてその志を受け継いで、国を良くしようと邁進した岩倉具視のことを。
それがまた、御作のご参考になれば幸いです!
ありがとうございました。
四谷軒さんの手にかかると、歴史上の人々に熱い魂が吹き込まれるように感じます。
病を患っていても、そろそろお呼びがかかっていても、まだ立ち止まるわけにはいかない……豊かな知識と語彙によって形作られたドラマのラストシーンが、とても渋くて格好良かったです。面白かったです……!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
岩倉具視って、意外と硬骨で熱血漢で、維新の仕事の重要な部分をこなしているんですよね^^;
あまり注目されませんけど、このあたりの紀州藩への「抑え」とか、岩倉が中岡慎太郎から後事を託されて、それで120%の力を発揮した結果だと思います。
そして岩倉は、中岡から託された維新回天を推し進めました……斃れるその瞬間まで。
こういう人、もっと注目されてもいいと思って書きました。
お褒めいただき、恐縮です^^;
ありがとうございました!