Ep022 ネット恋愛編 眠れない日が続く
彼からの連絡はなく眠れない日が続く。堪え切れず夜中にLINEを送る。
0:57 私 こんばんは
0:58 彼 こんばんは
0:58 私 あなたの声、聴きたくて辛過ぎる
0:59 私 もう一回でいいから名前呼んで欲しい
0:59 彼 ……素直に言えない?
1:00 私 言ってつもりだけど・・・
1:00 彼 回りくどい言い方じゃ、わかんない
1:01 私 声が聴きたいではダメ?
1:04 彼 ダメとかさ、他人任せっていうか自分落とせないもそうだけど、つん、て来る言い方は、俺は嫌いだよ
1:06 私 ごめん
1:06 私 他の言い方、分からない
1:09 彼 話したいから電話していい?とかさ
1:09 彼 ただ話したいとかさ、
1:10 彼 そういうのは言えないんだ?
1:10 私 酷いこと言ったから
1:10 彼 ……そう
1:11 私 それは図々しいかと思った
1:13 彼 図々しいとかじゃかくてさ、
1:13 彼 俺が聞きたかったのはそういう言葉だったよ
1:13 私 うん
1:17 私 あなたの声が聴きたい
1:18 彼 ありがと
1:18 彼 でもごめん
1:19 彼 今は彼女と話してる
1:19 彼 だから通話はできない
1:19 私 うん、分かった
1:20 私 おやすみ
2:10 彼 起きてないよね?
2:42 私 うん
2:44 私 眠れないから起きてる
2:58 私 全然眠れない
こんな扱いをされても私は彼のことが好きだった。また話せるようになったけれど何か違う。冷たい彼の声に気持ちが遠くなったのだと望むのを諦めた。私もかなり酷いことを言ってしまったので仕方ないと思う。
声が聴けるようになって冷静になる。今まで毎日長時間話していて気が付かなかったが、彼は来るもの拒まずタイプで私と話したいというより私が話したいなら話すだったのだろう。私でなくてもよかったんだ。
彼との距離感が分からない。会話が変に重くなったり駆け引きしたり、もう以前のように楽しいお喋りが出来ない。
彼女へのモーニングコールのために寝ないで起きている話を聞いてから早朝のLINEも全く嬉しくなくなった。彼女のモーニングコールが済んでから私へLINE。
この順番が今の私の順番を表していた。
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