Ep012 ネット恋愛編 大好きと言われて

「ねー18時から家に一人なの。話せる?」と彼に連絡する。18時過ぎて彼から「話す?」と連絡があり、直ぐに「いつでも大丈夫だよ」と返信する。10分後に「ずいぶんとマメなのか、わりと好きになってくれてるのか、けっこうすぐ返信来る笑笑」とメッセージが来てから電話が掛かってくる。


「私ね未読既読無視マンなのよ。でもね、あなたからのLINEは直ぐ返信しちゃうの。あなたのこと、すごく好きなんだと思う。」と気持ちを伝える。


「俺の気持ちを知りたい?」と聞かれ、胸が苦しくなり、いつもの元気な声が出ずに切ない声で「聞かせて」と懇願する。


すると彼から「ああ、もうダメだ」と声が漏れる。泣き声にも感じる熱っぽい声で「ノラ大好きだよ。むっちゃ好き。すごく好き。大好きなんだよ。」と溢れ出たように大好きがこぼれ出てくる。


私は彼の意外なくらいの熱い告白に耳を澄まし聴き、胸が痛くなり過ぎて「うん」と返事を繰り返すだけだった。そして少し泣いた。


夜に22時過ぎに彼から「ノラ何してる?」とLINEが来る。「私は録画した日本史番組を見てる。あなたは何してるの?」「話してる」「私も話したいなー」「音声ルームで話してるよ」誰と話しているか聞いて興味のない人だったので行かなかった。


23時過ぎに「ねーノラはいつかまってもらえるの?今日はだめ?」とLINEすると「んー話終わらないと」と返信が来た。「だよねー。あなたの声を聴きながら寝たかったな。おやすみ。」と彼の大好きを聞いて私は自分の気持ちを素直に伝えるようになっていた。


夜中の1時過ぎに「ノラもう寝ちゃったか、、」とLINEがあった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る