第3話 憧れのキャンパスライフ?

ガタンゴトン、ガタンゴトン。

「次は勇空(ゆうくう)〜 勇空駅です。 お出口は左側です。」


プシュ〜

「はぁ〜着いたぁ」

無事?に高校を卒業した俺は、「やりたい事」を探しに勇空大学に入学した。

友達も誰もいない…。(友達100人できるかな♪ が脳内に流れる)

どちらかと言えば人見知りな俺は自ら声を掛けるのは、苦手だ。

でも正直、友達なんていなくても問題ない。

「入学式の会場は…」

方向音痴のスキルが発動。


やっぱりひとりぐらい友達が欲しいと確信した、くろるであった。


「ふふふ 俺が闇雲に道に迷ったと思ったろ あのスーツの男 くろる様の推理によると、同じ勇空大学の入学式に行くに違いあるまい」

くろるはスーツの男の跡をこっそりついて行った。


スーツの男は、ビルに入っていった。


そう

スーツの男はただの会社員だったのだ。


「くっそ〜」

くろるは尾行作戦を諦め、無難に人に道を訪ね、無事に入学式を終えたのだった。


自宅から1時間半圏内にある勇空大学へは、電車通学。

高校卒業時、俺は大学が何を学ぶところなのかも、イマイチ理解していなかった。

基本的には、専門的な学問を学ぶ場?なのかなという程度だ。


「学部どうすっかなぁ」

法学、心理学…。

幼少期から母親の影響で推理小説を読んでいたので、興味はあった。

探偵になるにはいいかも!

と思ったが、小説やアニメ、漫画と違い、実際の探偵業は推理とは縁遠い職業なのだ。

そして先程の尾行、俺には探偵の才能はない。


「特にコレってのがねぇんだよなぁ」

こうなったら

「どれにしようかな かみさまのいうとおり」




「え〜 であるからして、我々の住む勇空市においても、現状開発が進んでいるレジャーランド施設や、地域での活発なイベントを通じる事で…」


そう。

俺は今、観光学の講義を聞いている。

テキトーに選んだ、テキトーは失言か、神様が選んだ学部だった。

観光学なんて生まれてこのかた、聞いた事がなかったが、意外とおもしろそうかもな。


授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。


「ねぇ君、お昼一緒に食べない?」








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