第30話.好きな冒頭シーン

 目指したい冒頭シーン

 私には、こんな冒頭シーンを書いてみたいなっていうのがあります。


 第7話の登場人物のところでも話題に出しましたが、私が一番好きな映画がスタジオジブリの『天空の城ラピュタ』です。


 この冒頭のシーンは、やっぱりすごいと思います。


 ちょっと説明しますね。


・タイガーモス号を遠くからカメラに入れるシーンからスタートします。

・タイガーモス号の様子を映しながら、眼下に見える飛行船。

・フラプターで出動するドーラ一家。

・ヒロインのシータが飛行船の部屋の中から外を見ていると現れるドーラ一家。シータの後ろにはムスカも映っている。

・ここからドーラ一家の飛行船襲撃がはじまります。

・次々に切り替わるカメラアングルと、ドーラ一家が飛行船の中を突き進む。

・SOSを送るムスカをシータが空き瓶で殴る。

・窓から外へ出た後に、ドーラ一家が部屋に入って来る。

・隣の部屋に逃げようとするシータは、隣の部屋にドーラ一家が入った直後に落ちる。


 ここまでで3分半くらいです。

 ここから、オープニングの音楽が流れて、その最後のほうで落ちていくシータが映され飛行石が発動して落下速度が激減します。

 この後は、ヒーローのパズーへとシーンが切り替わり、落ちて来るシータをパズーが受け止めます。


❖ふむふむが考える、この冒頭が素晴らしい点


 ①飛行船のシーンからスタートすることにより、この物語の舞台が空や飛行機関であることを印象付けている。

 ②冒頭のほんの1~2分で主要登場人物のほとんどが登場している。

 ドーラを含むドーラ一家、ムスカを含む黒メガネたち、そしてヒロインのシータ。

 パズーが登場するのは、ちょっと後ですが、パズー以外は最初の1分ちょっとで全員登場します。

 ③ドーラ、ムスカ、シータと3つの陣営が登場し対立(襲撃)から始まります。

 ④襲撃と攻防という動きのあるシーンからスタートしています。

 ⑤飛行石とその力の一部が冒頭部分で明らかになっています。


 これだけの要素を冒頭の数分間に詰め込めているのは、本当にすごいと思います。いつか、こんな素敵な冒頭シーンを書いてみたいです。


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🔸次回。進捗報告

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