第21話.3つのパターンの振り返り①

 さて、3つのパターンを実際に書いてみました。

 書く前のプロットの状態と実際に書いてみた状態だと、やはり思い通りにはいきませんでした。それも踏まえて、ちょっと振り返ってみます。


 元のプロットは以下です。

…………………………………………………………

 ①ルイスがメルゼベルク家の屋根の上に登る。

 ②屋根にいるルイス、明り取りの窓から中の様子を伺う。

 ③部屋の中の様子を描画

 ④マリベルの儀式

 ⑤ルイスとティトの会話

 ⑥マリベルの救出に向かうルイス

 ⑦マリベルとの対面

 ⑧バルドゥルとの戦闘

 ⑨館からの脱出

 ⑩ティトが馬で迎えに来てマリベルを連れて逃げる。

…………………………………………………………


【冒頭パターン1:時系列にプロット通りに進める。】


🔸書く前の想定

 プロットに忠実に時系列にお話を進める。ただし①は省略。②も出来るだけ短く。

 メリット :書きたいことが全部書ける。

 デメリット:上に書いた通り、冒頭に動きが少ないこと。


🔹書いてみた感想・結果

 ①は省略。代わりに、主人公のルイスについての描写を入れた。

 ②③をまとめた。覗いているということにして、すぐに部屋の中の情景描写。

 予告状についての描写を入れた。

 盗む目的を提示


🔹よい点:

 主人公の外見などを描写・主人公を読者にイメージさせる

 予告状を書いたことにより、怪盗ということをアピール。物語の全体的なテイストを表現

 主人公たちの目的を最初に提示できた。


🔸悪い点:

 動きが無い。ほぼ説明的な開始

 会話が無い。


❖まとめ

 物語の前提になるものを最初に提示出来ているので、比較的その後がイメージしやすいのではないかと思う。ただ、動きも会話も無いのでせっかちな人は、そのまま離脱してしまいそう。書きやすいが、このまま説明的なものが続くとダメな気がする。

 対策としては、1話目の文字数を増やして、その中に動きや会話が入ればあるいは?




 パターン2と3は、次に書きますね。

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