エピローグ

    二人の旅人はその後も旅を続けた。



   無敵豪快な技と繊細流華な技で数々の悪を倒し、その信条と知識に基づいて人々の力となり続け、やがて伝説として語り継がれるようになった。



  二人は正に神出鬼没に世界各地に現れ、一宿一飯の恩義にドラゴンを倒したとも、かの迷宮セフォンデリに挑み無事に帰ってきたとも言われている。



    悪と不正をなにより憎み人と自然をなにより慈しんだという。



 情に厚く義を重んじ いかに些細なことでも受けた恩 借りた義は必ず返したともいう。





   二人の側には、いつも青い瞳の少女が共にいて、

  不思議な力で二人を助けていたとも、伝説は伝えている。






   ――――――― そして……。


      彼らの行方を知る者は、 誰一人として いない……。


                                  了


                                                                                                              

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赫奕たる天空の彼方へ 青雨 @Blue_Rain

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