四、はばたく瞳 3

 フェクタはしばらくうつむいていたが、やがて意を決したように顔を上げると、身振り手振りでこれを見てくれと示し、しゃがみこんでそこらに転がっていた石の破片を拾い床になにかを書きはじめた。ひどくたどたどしい字ではあったが・・・・・・それだけに何か、フェクタの必死な何かを感じ取って、アステリスもジラルダも見入った。

「……わたし……の……なまえ……」

「…………・フェクタ……」

 読み上げようとしてアステリスは目を見開いた。これがレンゼルド大陸屈指の王国の血筋だとか、伝説のシィラニィノ家の名前であってもこんなには驚かなかっただろう。また、十年以上に渡って行方不明で、その生死の不明さゆえにジェヴェイズ大陸の二大大国に十年以上もの戦乱を招き未だ行方の知れない王女の名前であっても―――――それがどんなことでもアステリスは驚かないに違いなかった。しかしそれはあまりにも衝撃的で―――――アステリスは絶句してしまったのだ。

「アラサナ」

 そしてやっとのことで細く言った。

 アステリスはひどく混乱した。しかしジラルダは、亀の甲より年の功というか、いつもと同じでひどく落ち着いているというか、驚きはしたのだろうが、あまり表面には出さず瓢然として言った。

「ふうむ……君は姓をアラサナというのか―――――一体どういうことなのか――――この銅版は一体何かね? 何の見取り図だね」

 フェクタはしばらくしてジラルダを見ながらまた床をひっかいた。

 ―――――アラサナの見取り図。

「? ? ? ?」

 アステリスは混乱の頂点に達した。

「な、なんで? だってあんたの名前なんでしょ? アラサナって。名前の見取り図?  わ、わかんない……え? え?」

「落ち着きなさい。少し考えればわかることだ。例えばリッケン王国の王族の名字はすべてリッケスだ。これはリッケンを文字ったものだ。またフィライノ王国の王家は王国と同じでフィライノという姓を名乗っている。……伝統があったり系譜として古いものに属している場合、多くはその団体の名前と同じものを名乗る習性があるものだ。

 フェクタ、そうだね。君もアラサナという名の何かの、・・・・・・それと深い関わりを持っているのだね?」

 フェクタは一瞬の沈黙のあとこくりとうなづいた。強く、わかりやすい動きだった。

「では……いったいアラサナとは……?」

 フェクタは黙ってかがみこんだ。

 ―――――ジェヴェイズ。東端の遺跡……―――――ファラッシェ。

 ジラルダはそこで初めて沈黙した。アステリスはその横顔で思い出した、

 ―――――ジラルダの故郷はジェヴェイズ大陸なのだ。

 と。さらにジラルダは尋ねる。

「そこへ……ファラッシェへ行けば、アラサナの謎が解けると?」

 フェクタはうなづいた。ジラルダは立ち上がり、一呼吸おいてアステリスを見た。

「どうするかね」

「……っつったって……このままほっとくわけにはいかないだろ。アラサナなんて場所聞いたことないけど、とにかくフェクタの生まれた場所ってんだったら親もいるはずだ。 帰してあげようよ」

「うむ。賛成だ。ジェヴェイズのファラッシェか……古い遺跡だな」

 しかしそのジラルダの言葉を切って、イクシオンが立ち上がりざまに大声で言った。

「その銅版をこちらに渡してもらおう」

 突然の闖入者―――――アステリスもジラルダも振り向きざま同じ事を思っていた。

 それは、いつから彼がいたのかは皆目見当がつかない、この古代神殿に入ったときからかもしれぬし、たった今彼がここに来たのかもしれない。しかしどちらにしても、自分は神経を研ぎ澄ませていたということであり、それは今この瞬間も変わらないことで―――。

 しかし。

 自分たちは気配を感じなかった。あれだけ警戒していたのにも関わらず、充分注意していたにも関わらず、微塵たりとも気配を感じなかった。それがいったい今の状況でどういうことなのか―――――二人は瞬間で察知していた。

 ―――――強敵だ。

「何者だい?」

 アステリスは竜牙剣の柄に手をかけながらひどく緊張した声で誰何した。

 彼女の問いに男―――――イクシオンは不敵に笑ってこう答える。

「ふふ……言ったら恐ろしくて剣も抜けないだろうよ。やめておこう」

 それより―――――と、イクシオンはぎろりとフェクタを見た。怯えたように慌ててジラルダの後ろにまわっても、その睨めまわすような視線はからみついて離れぬ。

「その銅版……渡してもらおうか。身のためというやつだ」

「あんだとぉ!? てめえ不可解なんだよっ! 誰に向かって口きいてんだ!」

 激昂するアステリスの脇で、しかしジラルダは相手がはっきりと敵とわかるまで戦闘にするつもりはないようだ。イクシオンを見上げて―――――なにしろ背後の、瓦礫の高い壁の上に彼はいたので―――――静かに言った。

「―――――お手前……尊名を拝聴しておこうか」

「ジッ」

「イクシオン・ジュライオンスと申す」

「ジラルダ! なに考えてんのさ」

「騎士はまず相手の名前を聞いてからすべてを始めるのが礼儀というもの」

「あたしは騎士じゃあないっ! 巻き込むなどあほう!」

「これは失礼」

 何を言ってもこう冷静な態度をとられては、アステリスは自分が馬鹿にされてるとしか思えない。苛々は募るばかりである。

「だーっ! あたしだけじゃねえあんたもだっ!」

「うちわもめはそこまでとして―――――」

 氷のように冷たく、威圧的なイクシオンの声が頭上から響きわたってきた。

「銅版をわたしてもらおう。ああそれとも、」

 イクシオンはふっと口元を緩めた。

「そこの子供ごと―――――あるいは首をとってからのほうがいいか?」

 アステリスは―――――そこでキレた。完全に頭にきた。

「……馬鹿にすんなあっ!」

 ザン!

 ズザアアアッ!

 たちまち凄まじい土煙にも似た粉塵がアステリスを中心に巻き起こった。竜牙剣を引き

抜いたのだ。

「その抜刀―――――」

 イクシオンは動じない。

「否定の意とみた!」

 カッと瞳を見開き、イクシオンはマントをバッ、と両手で開いた。

「ナイアデル!」

 ゴオオオオオッ

 突然イクシオンの周囲を、真円を描いて空気が激しく反応した。あまりにも素早かったため、アステリスもフェクタも、ジラルダですら、一瞬でそれがなんだか判断がつかなかった。

「ナファ ナネルマ ナティミク ナニティンス!」

 ザアアア……

 ザッ

 ―――――ゴオオウウウウ!

「危ない!」

 一番初めに反応したのはジラルダだった。彼はフェクタごとアステリスを抱き、勢いで文字の刻まれていた壁の影に転がりこんだ。一瞬遅れて、古代の貴重な資料になったかもしれぬ文字が沢山刻まれていた壁は、凄まじい轟音を上げて粉々に砕け散った。

「なっ―――――」

「言語魔術師か」

 ジラルダは壁からイクシオンをのぞき見て低く呟いた。

「厄介だぞ」

「言語魔術師……」

 アステリスは床に嫌というほど叩きつけられたその腕をさすりながら呟いた。

「あたし初めてだよ」

「どうした! 続いて行くぞ!」

 ドウ!

 イクシオンの詠唱が朗々と聞こえてくる。

「まずいな。二手に分かれよう。君は右へ」

「おし……フェクタは?」

「私と一緒に」

 アステリスがうなづこうとした瞬間、彼らの目に、凄まじい風の渦が大きな刃のごとく猛突進してくるのが映った。

「うわっと」

 ズザアアアア!

 アステリスとジラルダは隠れていた壁が大破するのと同時に二手に分かれた。続いて怯むことなく詠唱が響きわたる。

「落ち着け……」

 アステリスは竜牙剣が落ちている場所を見ながら呟いた。己れに言い聞かせているといってもよい。

「落ち着けー……」

 アステリスは竜牙剣を睨むようにして見つめた。なんにしても、あれがないととてもではないが戦えない。弓でもあればいいがそんなものは無論ない。魔法を使う人間を相手にするには、この射程距離では無理がありすぎる。

 ザザザザザザザザ!

 突然、床が何かの力によって土を棒でえぐっていくかのように毛羽立ち始め、アステリスのいる場所まで凄まじい速さでめくれてきた。床をはがす力があるのだ。あれをくらったらひとたまりもない。アステリスは素早い動きで飛び回り逃げることに専念した。

「逃げても無駄だ!」

 イクシオンの詠唱が響く!

「ハクティ ハルニエ ハルト ハシュリィ……行け!」

 シュルルル…………

 イクシオンの周囲を、まるで猫が主人になつくかのように気流がまとわりついた。

 アステリスはその詠唱を聞くと大きくその瞳を見開いた。反撃方法を思いついた。

「―――――」

 でもあれがなくちゃ……!

 焦燥するアステリスの視線の先には竜牙剣があった。イクシオンが言語魔術師とわかっていれば、他の方法であの攻撃から逃げていたのだが。

 アステリスのそんな目の動きに気が付いたのだろうか、ジラルダがいきなり隠れていた物陰から走りだしてイクシオンの目の前を駆け抜けた。

「ぬ……」

 イクシオンは当然ジラルダに攻撃を仕掛け始める。

「ファリイ フェル フュリエイ フアド ファレリエ!」

「ジラルダ!」

 アステリスは必死に叫んだ。

 ジラルダの瞳が無言の内にこう言っている―――――私が注意を引くから。

 その直後にジラルダは物影から出て行って凄まじいスピードで神殿内を文字通り縦横無尽に駆け巡った。轟音が響き渡りその度に柱やら壁やらが崩れ、今や神殿内は永続的に続く地震でも起きたかのような振動を続けている。

 アステリスは唇を噛んでタイミングをはかった。

 ―――――あいつは風の魔法が専門なんだ。

 アステリスはイクシオンの視線の行く先を追いなんとか視界がこちらから外れるのを待った。ジラルダの引き寄せぶりは凄かった。どうしてあんなに素早く動けるのだろう。そしてあんなに激しく動いているのに、なぜ息もきれず汗もかかないのだ?

 アステリスはジラルダが部屋の―――――この大ホールの―――――隅に行くのをじっと見ていた。しかしまだだめ……まだ早い。アステリスの全身の筋肉が一点に集中し神経が竜牙剣、使い慣れたあの柄に、あの刃に、集まった。

「……」

 トクン……トクン……

 胸が高鳴る。アステリスはただ待った。

 一方のジラルダもとうとうホールの隅まで追い詰められ、隙を見て少し離れた瓦礫の影へと移動した。しばらく物陰から様子を見ていると、あの降り注ぐ矢の雨のような凄まじい魔法の中をどうやってたどりついたものか、いつの間にかフェクタが側にいた。

「―――――フェクタ」

 これにはさすがのジラルダも驚いて少女の肩を掴んだ。

「ここへ来ては……いけない。早く他の場所へ行きなさい」

 しかしその時、イクシオンの詠唱が二人を捕らえた。

「カリエス!」

 ジラルダがむっと呻いて顔を上げた。

「カルン カステ カリケリ カエキオン!」

 ヒュウウウウウウ……

 ―――――ゴウ!

 光速とも思われる速さで巨大な火球がジラルダとフェクタめがけて襲いかかった!

 フェクタがハッとした顔で息を飲み、火球をみとめると両手を合わせ祈るように瞳を閉じ、顔をこころもち上げてなにごとかを念じた。

 金属の繊細な細い棒が幾重にも重なって鳴るような音がしたかと思うと、突然フェクタとジラルダの周りを、水の壁が円を描いて覆った。

「な……何」

「もらったあ!」

 イクシオンはハッとして声のしたほうを見た。今しもアステリスが竜牙剣を握ろうとしているところであった。

「ファクエン!」

「気合い一発―――――!」

 イクシオンとアステリスが叫ぶのはほぼ同時であった。イクシオンの放った詠唱は風に属する『フ』の呪文……アステリスはある程度それを計算していた。

 ズザアアアア!

 ―――――ゴウ!

 アステリスが気合いと共に振りおろした竜牙剣の一撃は、気を含んで剣圧となり風の刃とぶつかりあった。そして同じ勢い、同じエネルギーを持つ両者はしばらく争うようにして噛みあっていたがやがて消えた。

「何……そんなことが」

「傭兵仲間に聞いたことがある」

 アステリスはイクシオンを見据えたまま低く言った。間合いを計り、相手の射程距離に入らず、それでいて自分が攻撃できる絶妙の位置を探る。

 ―――――アステリス、言語魔術師に遭遇したことあるか?

 いつか戦で場を同じくした仲間の言葉が脳裏に蘇る。

 ―――――そりゃすごかったぜ。恐い思いっていうのはああいうのを言うんだろうな。 風属の魔法を使う奴でさ

 ―――――ふうん・・・・・・で、勝ったの?

 ―――――まあそう言うなよ。勝ちはしなかったけどよ、負けもしなかった。風属の魔法っていうのはよ、同じだけの気圧や風圧で対抗する以外物理的なものでは防げないんだ。 剣圧だよ。お前さんの竜牙剣なら奴らの天敵になれるだろうな

「無意味に攻撃してきやがって……」

 アステリスは爛々と光る目でイクシオンを睨みつけた。

「ちっ……しかしそこまでだ!」

 シャシャシャッ……

 しかしそんなイクシオンの鼻先を無数の手刀剣がかすめた。ジラルダであった。

「手を引け」

 ジラルダは手刀剣を放つのと同時にイクシオンへと走り寄っていた。そして次の瞬間には二人は対峙していた。かなりの距離であったのだろうが、アステリスの目には辛うじて瓦礫から瓦礫へと飛ぶようにして移動するジラルダの姿がとらえられた。

 ズウンンン……

 イクシオンの呪文の影響で崩れた瓦礫の轟音がジラルダの背後で轟いた。

「……」

「……」

 ジラルダとイクシオンは睨みあった。ジラルダの両の手には既に、二本の剣が逆手に握られている。

 イクシオンはスッと目を細めた。

「……よかろう」

 彼はそこで初めて帯剣していた剣を引き抜いた。そして一瞬をおくと二人の凄まじい剣戟が周囲に響きわたった。

「くそ……」

 アステリスはその模様を見ながら歯噛みした。埒があかない。なんとかしてあいつを倒さないまでも、この場を逃げきらなければ。アステリスはしばらく周囲を見渡し、崩れかけてはいるものの天井とつながっている柱を見つけると、何かひらめいたのか、竜牙剣を背負い、静かにそちらへと歩み寄っていた。

 キィン!

 ……ィィィインン!

 二人の打ちあいは凄かった。ジラルダは相変わらず二本の剣で攻防を繰り広げ、イクシオンは容赦のない一撃を目にもとまらぬ速さで打ち降ろしてくる。

「……なるほどよい腕をしている」

 剣と剣が噛みあって、ジラルダはごく至近距離にあるイクシオンの顔に向かって低く言った。イクシオンは牙を剥きそうな凄まじい表情でまたジラルダを睨みつける。

 ギィィン!

 ガッ

 二人は勢いをつけて相手を剣でもって突き飛ばした。当然二人は勢いづいて後ろへ下がる。カッ、とイクシオンの踵の音が一瞬するどく響いた。

「リエンリ」

 イクシオンが低く言うと―――――彼の周囲を、あたかも魔法陣が囲むかのようにして炎がとりまいた。ジラルダがそれをみてむっ、と唸る。

「馬鹿正直に近付いてきたのが生命とりだと思え」

 イクシオンは言いながら口の中で詠唱を続けた。攻撃をしたくとも、彼を取り巻くその炎の凄まじい勢いでジラルダは、近付くことができなかった。魔法によって特殊な力場が生じているのだ。

 それを遠くから見ていたフェクタが再びジラルダを守ろうとして祈りのポーズをとったのと、イクシオンの魔法が完成するのと、鼓膜破けんばかりの轟音が轟きわたったのは、ほぼ同時であった。

 轟音の正体はアステリスだった。彼女は剣を背負って柱によじ登ると頂まで辿り着き、半分欠け落ちた柱の平面の上に立つと竜牙剣を突き刺し、柄に掴まってナイフで帆船の帆を引き裂く要領で一気に柱を切り崩したのだ。

 ゴゴゴゴゴゴ……!

 柱は天井に通じていたため、柱の崩壊は天井の崩壊につながった。アステリスは柱だけを崩すつもりだったのだが、それはとんでもない誤算だったようだ。イクシオンもジラルダも、一瞬それに目を奪われた。しかしジラルダの周囲に水の壁が出来上がると、最初に我に返ったのはジラルダだった。彼はイクシオンのもとへ走りより一瞬遅れてイクシオンが気が付くのとほぼ同時にその首に手刀剣を刺し走り寄ってきたフェクタを抱き抱えた。 凄まじい轟音をあげながら天井が崩れ落ちていく。

「アステリス!」

「おう!」

 やっとのことで柱から床へと到達したアステリスはジラルダの呼び掛けに応じて応え、竜牙剣を引っ下げたまま走った。そんな彼女を追うように、天井が見る見るうちに崩れていく。二人は必死に自分たちを追い掛けるようにして崩壊していく古代神殿からの脱出をはかり、やっとのことで表に出ると、轟音の連続でひどく怯え暴れていた鳥駱駝と駱駝に飛びのった。一番近い砂丘まで辿り着くと二人はゆっくりと振り返り、粉塵と共に崩壊し

ていく古代神殿を見つめていた。

「……とにかく……ジェヴェイズまで行かなくちゃね」

 アステリスは放心半分で呟いた。

「ああ……」

 ジラルダも一瞬瞳を閉じてこたえた。

「そうだな」

 二人はしばらく古代神殿が崩れ落ちるのを見ていた。

 それは、これからその身に降りかかる数々の出来事を予感させるような、そんな光景だった。そしてその崩壊が終わらぬ内に、アステリスの乗る鳥駱駝、ジラルダとフェクタを乗せた駱駝はゆっくりと頭を反対側へと向け、ゆっくりと走り始めた。



 砂漠へ向かった三人の背後で、神殿は尚も崩壊を続けていた。

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