君が泣けますように

どれだけのたうちまわっても

ひとりで耐えねばならない痛みがある

眠れぬ夜の長さは永遠にも思われる


ぽっかり空いた胸の穴に

吹き抜ける冷たい風が

君の瞳を昏く翳らせている


痛いことは痛くて

苦しいことは苦しい

言葉の全てが無意味になるなかで

わたしにできることは

此処でこうして見守ることだけだ



君が泣けますように


乾いた大地に

雨がゆっくり

沁みこんでいくように


どうか、君が泣けますように

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