いつもの道で

いつもの道は

何も変わらないようで

けれども確かに

昨日とは違うのだった


そんなに簡単には

気持ちの整理はつかない

行ったり来たり

浮上したり落ち込んだり

渾沌としながら

それでも微かな光を探す


心は複雑で繊細で

でもだからこそわたしたちは

昨日と今日の景色の違いに

こうして気づくことができる


思わぬところで

まだひっそりと咲いている

小さな花をみつけて

その姿に勇気づけられたり


いつのまにか

色づいた葉も落ちて

軽やかに

足元で風と踊る

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る