冬の匂い
強ばった手足を
そっと伸ばしていくように
固結びした心もゆっくりと
前にばかりは進めなくても
後戻りしたり立ち止まりながらでも
探そうとしている限り
其処にきっと道はあるから
冬の匂いを感じ始めた
この朝に
澄んだ空気で
胸のなかを清めながら
そんなことを、思う
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