第5話学校へ登校すると直ぐにバルキリー騎士団が迎えに来て強制的に訓練に駆り出されるのだった。

ルビーちゃんの家のパーティーも終わり、翌日から学校へ登校となったが、俺の知らないところで密談が行われていた。

「ローズ姫、ルビー嬢お話があります。

この前の不甲斐ないコーヤ君の戦いでは、その内強い敵が現れようものなら破れてしまい、命も亡くなるでしょう。

学校で、勉強等をしている暇は無いのです。

コーヤ君が死ねば、自由に王人を動かせなる人が居無くなり、魔物や魔族の動きが活発化してきている今は、コーヤ君の戦闘力上昇が急務となります。

よって、コーヤ君に猛特訓を行います。お二方ご了承願いたい。」

「仕方ないわね。コーヤ君の為だものね、でも、3週間後には王都に呼ばれているから、その点よろしく。私も一緒に行くことになるわ。」

「コーヤ君が行くということは、キーチ君とピンキーちゃんも一緒に行くの?、神王人と海王人は置いていくの?ローズちゃんと2人きりは不味いから私も王都へ行くわ。」

今回の討伐代は色々込みで7人で分けて、1人、聖光金貨4枚づつとし渡したのだった。

「これじゃ、多過ぎよ、私達何にもしてないんだから、こんなには貰えない」と言われたが、水龍様の所の財宝等もある為、言い訳に困ったのだった。

「討伐依頼と素材代と魔石代と水竜モドキの代金と鉱脈のお金と毒狂人の討伐代とか諸々入っているから、冒険者パーティー何だから取っておいて」と渡したのであった。

毒狂人は水中の奥深くにいた為、人の手では退治が難しいと言う理由で国から聖光金貨9枚を頂いたのであった。

勿論毒の海は神王人に、乗った俺の魔法、聖神魔法のセイントキュアで広範囲の毒消しをキーチが使ってキレイにしたのだった。

水龍様の財宝は個人的に貰ったものだが、少しは還元しないと気持ち的に落ち着かないから出したのである。

後日談として水竜モドキの剥製作成時に、内部の肉を取り出した際、ネクスト伯爵は、自分の納めるネクスト港街の全住人に無料で料理を振る舞い、隣町のエンド港街の住人や船員、商人等からは、金貨1枚を取って食べさせたのだが、それでも文句の言う人は出なかったそうだ。

物凄く濃厚な旨味たっぷりのプルプルの歯応えのある肉だったそうで、この世の物とは思えない程の味に食べた人からは、ネクスト港街に住む人を羨ましがられ、エンド港街から、ネクスト港街に引っ越す人や商人が跡を絶たずに凄く発展したとのことだ。

エンド港街からの食事の代金も半端なく集まったそうで元が取れたとか。

おばあちゃんに今までの、冒険者の仕事で神王人と海王人の2つのゴーレムを操作して、魔物を倒した事等を手振り身振りで話したのだった。おばあちゃんはニコニコして嬉しそうに聞いているのであった。

ローズちゃんから王都への招待状を受け取り、3週間後に王都に向けて出発し、3ヶ月掛けて馬車12台で行くことになった。

おばあちゃんも招待されていることを言うが、おばあちゃんは自分は年だから3ヶ月も馬車に乗るのは、身体が持たないとの事でローズちゃんには丁寧に断ったのだった。

朝ご飯を食べてから学校に行きSクラスに入ると、バルキリー騎士団の4人が待っていた。

「ミッシェルさん達、どうかしたんですか?ローズちゃんとルビーちゃんならまだ来てないようだよ。」

「イヤ、用があるのはコーヤ殿だ。

学校からは、許可を取ってある。

これから毎日コーヤ殿にはバルキリー騎士団と一緒に訓練を受けてもらうから一緒に来てくれ。」

そう言うと他の生徒から”えっ、嘘羨ましいアタシも行きたい“とか、”良いな美しい女性の中で楽しく訓練か、死ね“とか、”何で男が美女に混ざって訓練するんだ嘘だろ、信じられない羨ましい“とか聞こえ、少し誇らしかったが、バルキリー騎士団の訓練は半端なくキツく厳しい。

最初、10kgの重りの入ったリュックサックを背負って10kmマラソンから始まり、腕立て伏せ100回、10kgの重りを背負いスクワット50回、腹筋、背筋を満遍なくやり、それを朝晩強制でさせられた。

マラソンの後、剣術の型から始まり各種の型を念入りに復習し、その後に本格的な打ち込み試合、本番さながらの鬼気迫る迫力の試合であり、怪我が絶えない。

一対一の試合では、相手に一撃与えるまでは交代無しで連続休み無しで試合をしないといけなく、木の模擬刀で相手は容赦なく叩き込んでくる。

痛みを伴わないと成長が遅くなるからと言われ一度も相手に触れることもできずに、コテンパンに伸されたのであった。

怪我をしてもヒーラーのサロンさんが直ぐに白魔法の、ヒールを掛けて治すので、直ぐに試合を再開するのだった。

たまらず、ミッシェルさんに自分のステータスアップ時のチート能力の上がり方を説明し、魔物退治でLVUpする方が俺の強さを上げる最大のメリットだと言ったが、ミッシェルさん曰く、技の技術を持たないコーヤ殿が同じ強さの魔物に出くわすと、技を持たないコーヤ殿では、殺られる可能性が高い、だから色々な戦う技術や、避け方、守り方、魔法、体力、防御等を先に上げる事が急務である。

そう言われて、反論が出来ず朝一からほぼ真っ暗になるまで、地獄のような激特訓が毎日続き、やっと土曜日になり、冒険者ギルドで依頼をこなしながらLvUpをして、ステータスを上げればミッシェルさん達も納得するだろうと冒険者ギルドに朝一から行くと、バルキリー騎士団の4人が待っていて、

「コーヤ殿、冒険者ギルドで依頼を受けている場合では無いのです。行きますよ。」

と両腕を捕まれ訓練場に強制連行されるのであった。

勿論日曜も同様にバルキリー騎士団は待ち受けていて連行されるのであった。

キーチやピンキーも俺に気を使ってか、一緒に訓練をするのだった。

腕立て伏せのときは横で一緒に腕立て伏せをするのだが、キーチは何とかやっているが、ピンキーは初めからお腹が地面に付いていて、腕立て伏せになってないし、スクワットのときは背を下にして、寝っ転び足を上に挙げてスクワットするのだった。つい、突っ込んでしまう。(それは、腕立じゃねーし、スクワットでもねぇ~ぞ。)でも、気持ちは嬉しかった。

15日も経った頃、やっと地獄のような訓練に慣れ始めた頃、訓練の合間の食事休憩の時、男の騎士団の人が沢山集まって来て、

「君がコーヤ君か、王人から愛されて自由に動かせるという。羨ましいね。

美女に囲まれて、噂じゃ技を身に付ける為の訓練だそうじゃ無いか。

俺達もそれなりに家系に伝わる奥義、秘技、秘奥義と云うもんを大体の騎士団長等は持っているから協力出来るかもな。

但し、只で教えるわけにはいかない。条件はバルキリー騎士団の女性の事だ」

そう言って、自分の好きな人の名前を上げる

「ミッシェルさんのタイプを聞いてくれ。あんなに清楚で責任感の強い人は初めてだ。俺の事をどう思うのか、それとは無しに聞いてくれ。何でもする頼む。」と第一騎士団長のイケメンのガッシュさん、剣術の達人だ。仕事に責任と命を掛けているのでまだ、独身らしい。

「何言ってんだ、俺が狙ってるんだぞ。俺と付き合うんだからな、手を出すなよ。」

「ふざけるなよ、お前彼女が居るじゃないか、彼女はどうするんだよ。別れるのかよ。」と揉めてる側で

「最近皆んな、更にキレイになったよな、メーラさんは彼氏が出来たのかな?彼女ああ見えて、可愛いんだ。

俺に笑顔で“おはようございます”て合うたびに言うんだ。絶対俺に気があると思う。最近更に美しくなったんだよな。

どうかな俺が好きかを調べてくれないか。食事の好みも聞いてくれ頼む。」と第二騎士団長のグラッシュさん、盾術と体術と斧術の達人だ。

身体がガッシリして力持ちで背も大きい。喋るのは苦手で聞き上手の人である。

「ホントだよな、俺もメーラさんが好きだー、好き好き好き、惚れたよー。俺も結婚したい。」と話している横で、目をトロンとさせ、

「サロンさん、素敵だ美しい。惚れた。この前足を斬ったときに“大丈夫ですか”そう言ってヒールを掛けてくれたんだ。

あんな優しい人は初めてだ。好きな人がいるのか聞いてくれ。俺の事どう思っているかさり気なく聞いてくれ、頼む。」と第三騎士団長のダナンさん槍術の達人だ。

「俺のサロンさんに、色目を使うんじゃねぇ、サロンさんと結婚するのは俺だ。」とこちらもサロンさんは俺のものだ。イヤ、俺のものだと言い合っている横で

「マリンさん肌艶が若い頃よりも、綺麗だ、美しい。彼女はああ見えて料理が得意なんだ。子供好きでもあり家庭的なんだ。

俺の理想なんだ。彼氏がいるのか、居ないならタイプを聞いてくれ。俺の事どう思うか聞いてくれ。頼む。」と魔導騎士団長の若い団長のエストールさん、魔法の達人で凄い魔法を放つらしい。

「マリンさんを、先に惚れたのは俺だぞ、後から来て何言ってんだ。俺と結婚して子供を5人作るんだ。」

話を聞いていたキーチが

『ミッシェルさんの話にガッシュさんが、タイプと言ってました。

メーラさんの話にグラッシュさんが好きだと言う事を言ってました。

サロンさんの話にダナンさんて素敵と言う事を言ってました。

マリンさんの話にエストールさんを私の虜にしちゃうから、手を出さないでねと言ってました。

のでこの組で話を進めれば、カップルが出来るのは間違いなしです。』

いい事を聞いたと本人達に一応確認をしてから、紹介をすることにした。

騎士団長の本人の方々は俺の手を取り強く握り、

「「「「頼む、上手く行けば我が家の先祖伝来の技を教えてあげよう。」」」」

俺の激特訓が無くなるのを期待してのことだった。技を教えてくれるのなら一石二鳥イヤ三鳥にもなると言うものだ。

ガッシュさんに、ミッシェルさんのその話をすると、もし結婚出来たら我が家の秘義、通背剣と秘奥義、飛斬剣を俺に伝授すると、約束してくれた。

グラッシュさんに、メーラさんのその話をすると結婚前提に付き合えたら、我が家の奥義、身体強化魔法の身体別倍強化と秘奥義、貫通指弾丸を俺に伝授すると約束してくれた。

ダナンさんに、サロンさんのその話をすると、もし結婚まで話が進んだなら、我が家の奥義、コンボ乱舞撃と奥義、流星連続突きを伝授すると約束してくれた。

エストールさんに、マリンさんのその話をすると、もし結婚出来たら我が家の秘義、雷魔法のライディーンと魔法高速詠唱・短縮詠唱と魔力魔法制御を伝授すると約束してくれた。

次にバルキリー騎士団の4人にも、本命と両思いだから、紹介しても良いかと聞くと跳び上がって喜ぶのだった。

騎士団長達に早速個々に見合いのセッティングを行い、全員結婚を前提に付き合うことになったのだった。

すると騎士団長達は気分良く俺に技の構え型、説明とやり方と方法、注意事項等を細かく聞き、技を実際に目の前で見せて指導を手取り足取り教えてくれる。

ガッシュさんからは、

通背剣=硬い壁に隠れる敵やバリヤを張って攻撃を防ぐ等で阻まれる剣の攻撃を衝撃波を通して敵を斬る剣。

飛斬剣=刀に魔力を込めてそれを敵に飛ばして真空の刃にて離れている敵を切り裂く。

グラッシュさんからは、

身体強化魔法の身体別倍強化=身体強化の魔法を手や足等に固めることで其処だけ数倍の身体強化が出来る。

貫通指弾丸=指に身体別倍強化魔法を掛けて玉となる小石に魔力を注ぐと、拳銃の様な威力の攻撃となる。

ダナンさんからは、

コンボ乱舞撃=槍の連続技で突く、叩く、切るを舞うが如き素早い連続功撃。

流星連続突き=一点に連続高速突きをすることで、鋼鉄さえも貫き破壊する。

エストールさんからは、

雷魔法のライディーン=落雷の魔法で大概の魔物を一瞬で倒すことができる。

魔法高速詠唱・短縮詠唱=魔法発動が早くなる。

魔力魔法制御=魔法をコントロールし発射した魔法を貯めたり曲げたり付与したり、魔力の力を弱めたり強めたり出来る。

これらをその場で見て体験して手取り足取り、教わったのだった。

と言うのもキーチからの提案で俺が目で見て技を教えてもらい納得した技はキーチも覚える事が出来る為、キーチが覚えたスキルの技は共用スキルに入れる事が出来るのだという。

それでも、俺が体験し見てある程度は覚えなければ、スキルは発動しないのだとか。

なので目の前での指導と体験をさせてもらったのだった。

キーチが言うには、もし何らかの理由で自分がいない時、スキルが使えないということが無いように、普段から訓練して欲しいと言う。

神王人が元々持っている技もあるが、俺が神王人を使わずにLvUpする為に、俺の手で戦いたいなら、個別にスキルを取ることも必要だという。

共用スキルに入っている技は殆どがキーチがフォロー出来るそうだ。

そしてそれを神王人で再生とそれを元にした物を応用して作ることが出来るのだそうだ。

例えば貫通指弾丸は神王人の手に発射口をつけて、魔力で撃つことが出来るのだが、俺自身が自分の手で魔物と戦うときは魔法のフォローしかできないので、やはり俺も覚えて訓練しないといけないらしい。

「????、あれ?、闇狂人の共用スキルは俺見てないし、体験とかもしてないぞ」とキーチに聞くと

『闇狂人のときは、魔族の魂が魔核に入ってましたのでその魔核を吸収したことにより、一緒に戦った親分も使えるようになり、共有スキルに入れることが出来ました。

なので、フォローで自分が親分の聖神魔法を使う事はできても、親分が持つ聖神魔法は親分が本で覚えなければ、どういう魔法か分からないと親分自身が使えないのです。

召喚魔法は、私自身に使ったので特に親分が覚えてなくても大丈夫です。が海王人を召喚する際、自分がいればフォロー出来ますが、親分自身が呼ぶときはやはり、召喚魔法の事を勉強しなければなりません。』

そう言うので、早速隠れて使ってみるとキーチのフォローのお陰で騎士団長さん達の技の様に、同じ技が使えたのだった。

でも、威力が弱い為訓練が必要だ。

そのお陰で自身を持ったのだった。

キーチが言うには神王人でそれらの技を使った場合は何倍もの威力になるのだそうだ。

金曜日の夜になり、家に帰って来て考える。明日の土曜日も冒険者ギルドでバルキリー騎士団が待ち受けているはずだから、明日は冒険者ギルドに立ち寄らずに、直接魔の森へ魔物退治に行きLvUpを行うと決めた。

今の俺のステータスは、海獣オクトパスと海の魔物ガメガ、亀のスッポンの魔物をマリンさんの炎魔法で倒した際の魔素が7人のパーティー全員で分けられたのか俺はLvが5上がっていた。

オクトパスとガメガは大きさとは異なり、かなりLvや討伐ランクが低かったんだろう。あまり上がってなかった。

コーヤ 5才 男 人族 称号=異世界に呼ばれた全ての種族の希望 加護=創世神の加護•聖光天神マーシャの加護 状態=良 職業=学生•仮H冒険者 Lv=10 Hp=125/125 Mp=129/129 精神p=100120/100120 力=109 魔力=120

 精神力=1112 精神波=609 魔導波=609 知力=201 敏捷=122 防御力=118 運=125

スキル=剣術Lv3、盾術Lv2、槍術Lv2、弓術Lv2、投擲Lv2、斧術Lv1、体術Lv1、火魔法Lv2、水魔法Lv2、風魔法Lv2、土魔法Lv1、白魔法Lv2、薬草採取Lv1、言語理解、自己鑑定

固有スキル=聖神魔法、召喚魔法(神王人=従属キーチ、海王人=従属ピンキー)、ティムLv4(キーチ、ピンキー)

共有スキル=魔力魔法制御、魔法高速詠唱・短縮詠唱、雷魔法ライディーン、流星連続突き、コンボ乱舞撃、貫通指弾丸、身体別倍強化魔法、通背剣、飛斬剣、索敵、MAP、呪い食い、

エクストラスキル=合体、リンク

と言うふうに、俺の理想その者の冒険者へとなってきたのだった。

おばあちゃんに明日は早くから冒険者の仕事で行くから、弁当を多めに頼んだのであった。おばあちゃんには、魔の森でキャンプの訓練もするから泊りがけになることを言うのだった。

土日に泊りがけで魔物を倒してLvUpするつもりである。Lvさえ上がれば文句は出ないだろうと安易に考えたのだった。

明け方、例の如く肩掛けバックにべんとうと水筒とお菓子を詰め込むとキーチとピンキーも入って行く。

日が昇る前に家を出て早速、魔の森へと向かう。朝が早いせいか低い討伐ランクの魔物が多い。

蚊の魔物のブーン。30cm程の大きさの討伐ランクHの魔物だ。10m先から羽音のブ~ンという音と共に現れる動きが遅い為、倒すのは簡単だ。

でも、相手から血を吸うために刺した口針から麻痺毒と眠り毒を出す為、一度刺されると2時間は強制的に眠ってしまうのだが、魔の森で眠るということは死を意味し、新人冒険者パーティー等の見張り役が刺されて眠ってしまい全滅ということもある危険な魔物なのだ。魔石は無く、討伐証明部位は3cm程の頭である。

次に多いのがスライムだった。討伐ランクは同じくHで倒すと身体の水の液体が流れ出て魔核が空気に触れて魔葉と言われる物が出来それが討伐証明部位となる。

バンバン倒しながら魔の森の奥へと進んで行くとホーンラビットという角ウサギが、頭の角で刺そうと5m程手前からジャンプしてくる。

けれど、戦うスキルを持つ俺が共有スキルのMAPと索敵を利用しながら魔の森を進んでいるので余裕で対処できていた。

魔の森を奥に進むに連れ、ゴブリンやレッドボアやシルバーウルフ、オーク等も徐々に出て来て引っ切り無しに倒しまくるのであった。男の騎士団長達から教わった奥義、秘技、秘奥義等の訓練をしながら倒した。

目的地を決めていなかったので、日が落ち始めた為に、急いで初めてのキャンプの準備を始める。

初めての為、四苦八苦しながら準備をしていると、5人の美女だらけの冒険者のパーティーが来て言う。

「私達も一緒にここで、キャンプしても良いかしら、夜の見張り番とか助け合えるでしょ。」そう言ってもらえると助かる為、

「はい、こちらこそお願いします。」

「有難う、お礼に晩ご飯は私達で用意するわね。」

そう言って、美女の冒険者が出した晩ご飯は、定番のパンとスープと乾燥肉であった。そのスープを飲んだときだった。

身体が痺れてマブタが重くなってくる。

薄れて行く意識の中で

「この、坊やが王人を動かしているというのは、本当なの、信じられない。」

「大丈夫、私がこの目で見たんだから間違いないわ。」

「早速この場から移動して指定場所まで行くよ。怪我させるなと、言われているから注意して運べ。」

朦朧としている意識の中でキーチが

『親分、コイツラを神王人で倒しますか?』と念波で言ってくる。

薄れていく意識の中で念波を使いキーチに

『イヤ、コイツラは誰かに指示されてやっているようだ、大元の犯人を捕まえるために、このまま敵の元に運んでもらおう。』

そこまでキーチに指示を出した所で意識が途絶えてしまった。

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神様のゴーレムと友達になりましたが、異世界ではのんびり暮らしたいです。 やんばらぁ尾熱 @onetsuraita

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