第4話ネクスト伯爵に水竜モドキを売り、その港街が気に入りカイエン魔導城塞都市までの直通道路を王人を使って開通。

ネクスト伯爵との食事会の際、水竜に興味を持ったのか、ネクスト伯爵から水竜をぜひ拝見したいと言う。

貴族のマナー等知らない為、居心地が悪い、食事会の席から早く逃げ出したかったので、これはチャンスと急いで海王人に乗って取りに戻った。

その際ネクスト港街を歩いて、海王人の置いてある港までは通ったが、街中は皆笑顔が耐えず、和気あいあいと活気があり、善政を感じさせる良い街であることがわかる。

海王人でネクスト伯爵邸まで水竜を運ぶとネクスト伯爵は、水竜を見てとてもビックリして、感動している。

この水竜と言われているのは、竜のブレスを吐かない竜モドキと言われる魔物である。

なので、ブレスを吐く本物の水竜とは違い、素材や魔石や討伐代等も物凄く安いのだ。

「素晴らしい、ほとんど傷がない完全体だ出来ればこれを譲って欲しい。この水竜にどれ程損害を被ったことか、この港街を守る為、水竜を倒そうとし、海軍の軍船も2隻沈められたのだ。聖白金貨5枚でどうだろうか?」

ガンダー村の冒険者ギルドでは、竜モドキと知っていたのだろう。討伐代金貨1500枚と言っていたから破格の金額である。それならば、こちらに譲ったほうが得するというものである。

討伐証明部位を貰うという手もあるが値段が破格の為、討伐証明部位を貰って値段が下がるよりは無視しようと考える。

「はい、他の6人の反対がなければ構いません。しかしながら、この水竜と言われているのは、竜モドキと言われ竜のブルスを吐かない為、本物の竜とは違います。

それでもよろしいですか?。

倒した魔物は冒険者パーティー全員で折半しますので、皆の意見も聞かねばなりませんが」

「勿論だよ、これを海王人が倒したと言うだけで価値があるのだよ。しかも、ローズ王女やルビー嬢が海王人に乗っていたのならばこれ以上の宣伝文句はないからね。」

ローズちゃんが「私は良いわよ。コーヤ君の判断で構わないわ」

ルビーちゃんも「良いんじゃない、私達はなんにもしてないんだから。」

バルキリー騎士団4人も代表でミッシェルさんが「我々は付き添いの護衛が任務なので問題ありません。」

そう言うのでネクスト伯爵に譲り、握手をして、お金を頂いたのだった。

ネクスト伯爵はハンサムで27才だというのに、もの腰柔らかく仕事が忙し過ぎてまだ独身だという。

中々に貴族とは思えないほど好印象を持ったので、この港街が好きになった。

ローズちゃんに

「この港街が好きになった。気に入ったから今後も遊びに来たいね。ここまで来るのに溪谷あり、山あり谷あり魔の森あり大河有りで迂回してくると馬車でも3ヶ月かかるから、カイエン魔導城塞都市までの直通道路を作りたいな俺が海王人を使って街道を作ってやろうか?」

ローズちゃんが

「良い考えね、それでよろしいですかネクスト伯爵。」

ネクスト伯爵が

「そんなことが可能なのかね?もし出来るのであれば是非お願いしたい。この港街を漁港や軍港だけでなく、観光都市としても、発展させたいと思っていたんだ。どんな協力も惜しまないつもりだ。」

そんな時だった、隣の港街のマルフィ公爵派のエンド子爵が部下を連れてやって来た。「この近辺の、港街の利権の殆どは我がエンド子爵が持っております。ぜひ、この港街に御越しの際は隣のエンド港街にお寄りください。ささっどうぞ、巨大な海王人を連れて来て下さい、大歓迎致しますぞ。」

どうやら、力のバランスが崩れているらしく、通常は子爵よりは、伯爵の方が身分や力が上なのだ。毒狂人の毒によって魚が死に絶え、売れる魚が減ったところに水竜や他の海獣や魔物たちによって船を壊された為、大分ネクスト伯爵は大損をし、それを幸いと見たエンド子爵が汚い手を使って利権を買い漁り、力を付けたようだ。

ローズちゃんが

「何を勘違いなさってるんですの?なぜ私が貴方のもとに行くのです。」

ルビーちゃんも

「落ちぶれのマルフィ公爵派の噂を貴方は知らないの?貴方の街などに行くはずがありませんわ」

ローズ王女とメッシュ侯爵家のルビー嬢が居るとは思ってなかったようで

「くっ、これは失礼仕りました。」そう言って貴族の礼をとり

「暇を見つけた際は、エンド港街にもお立ち寄りください、失礼します。」と逃げるようにして帰っていくがドデカイ水竜モドキを見て

「ギャアー、化け物がいる。衛兵直ぐに戦え、ワシを守るのじゃ」

ネクスト伯爵が「大丈夫ですよ。既に死んでます。これを剥製にして飾って観光の目玉にするつもりです。」

ローズちゃんもこれに乗っかり

「それはいい考えですわ。王族もそれには大賛成ですわ。協力させて下さい。」

すると、今まで黙っていたキーチが念波で

『親分、先程、エンド子爵と連れていた兵士から魔族の臭を感じました。

薄い為、魔族と接触したのか、いつ合ったのかまでは分かりません。注意はしたほうがいいと思います。』

俺も声を出さずに念波で

『分かった、他になにか気が付いたら教えてくれ。』

『へイ、分かりました親分。』

翌日、直通道路を作るべき地図を広げ相談をして、問題に大きな岩山があり、それが無ければ直線で馬車で10日程で来れる距離になる事が分かった。

今は大きく迂回しエンド港街に一旦入りネクスト港街に入るのだが、その街道はエンド子爵が管理している為に、通行税等や商人の税金接種等で暴利を取っているようだ。

キーチに念波で岩山を崩すことはできるか?、また期間はどれくらいかかるかを聞くと

『へイ、親分岩山を崩すことは可能で2ヵ月程掛かりますが、それよりも1日~2日でできる手があります。』

『えっ、ウソたった1日~2日でか?どうやるんだ。やり方を教えてくれ。』

『ヘイ、神王人と海王人を使い、神王人の時空魔法を使い空間削除にて、岩山の中にトンネルを作ればすぐ済みます。

その後、内部の岩石に強固の魔法を掛けて崩れ防止の強化を施せば良いのです。

それで、1日~2日掛かり、その後の渓谷や大河には、空間削除で出た岩を強化して橋を作ります。

更に魔の森やデコボコ道も海王人で整地した後、空間削除で出た岩を、更に薄く空間削除で切り裂き敷板にすれば、全部で余裕で7日程で出来ます。』

『分かった。教えてくれて有難う。』

「ローズちゃん、ネクスト伯爵様今キーチからの提案で岩山にトンネルを直ぐに作れるようなので開通許可を貰えますか?」

「それは構わないが、岩山のトンネルを掘ると短くて40km、長いところで90kmの距離を掘らなくてはならないが、工費はどれほど掛かりそうなのかな。

余りに大金なら分割でお願いしたいし、我が領民もフルで手伝うことを約束しよう。」

「キーチが言うには神王人と海王人を使えば、トンネルは1日~2日ででき、カイエン魔導城塞都市まで大河等には橋などを作ると、約7日で出来るそうです。

出来たあとに人の手で補修すれば問題ないと思います。」

ローズちゃんが喜んで

「ウソー本当に信じられない。是非やりましょう。できた街道はコーヤ街道と名付けて、トンネルの通行税はコーヤ君に渡すことを約束します。」

ネクスト伯爵もビックリして

「はい、それはこちらも約束しますが本当にそんなことが、可能なんですか?」と懐疑的である。ルビーちゃんが

「コーヤ君は規格外だからね。王人を使えば不可能を可能にするのが、コーヤ君なのよ。だから、任せても大丈夫よ。」

何かスーパーマンみたく言っているが俺は何もしてなくて、やるのは何時も王人なのにな勘違いしているなと思う。

でも、やると決まったからには頑張るか。

早速取り掛かることにする。

キーチに神王人が居ないから、魔導研究所へ取りに戻るかと聞くと、

『いえ大丈夫です。親分はスキルに召喚魔法を持ってますので、先ずは召喚魔法で神王人を召喚して下さい。

呪文などは自分がフォローします。ので私と1度合体して下さい。』

言われた通りキーチを頭に乗せ合体する。召喚魔法の呪文はキーチに任せるので俺は、

「召喚、神王人いでよ」と言うとネクスト伯爵邸の庭に神王人が光と“シュッポーン”という音と共に現れる。

行き成り神王人が出て来た為に皆ビックリしている。

「ああっ、悪い悪い、言うの忘れてた。これで準備OKだ。」

キーチが言う、

『まだです。ピンキーとも合体して下さい。』

そう言うのでピンキーを抱き上げる。ピンキーは、海王人の中だと自由に宙を泳ぐ事ができるようだが、外だとある程度のジャンプは出来るようだが宙を飛ぶことは出来ないらしい。

「ピンキー、合体だ」

『あいでしゅ~、親ビン』胸当ての防具のようになり、合体する。

すると、神王人と海王人の2体と繋がり、右に神王人の風景が見え、左に海王人の風景が見える。意識を片方に向けると1体だけになり、切り替えもスムーズだ。

『親分、海王人に乗って所定の位置に海王人を配置して下さい。』

Ok分かったと海王人に乗り込む、

「よし、本当に準備完了。じゃ岩山の通路開通場所に行くぞ。」

ローズちゃんとルビーちゃんの声がする。

「「チョット、コーヤ君、私達は、パーティーなのよ、置いていくつもりなの、乗せてよ、もー。」」

「キーチ、ローズちゃんとルビーちゃんと、バルキリー騎士団の4人も乗っけて問題ないか?、魔法を使うのに支障はないか?、無ければ皆んな、乗っけて上げたいんだけど。」

『ヘイ親分、親分と仲間の方のMpだけでは、逆に心許無いです。もっと出来るだけMpを沢山持つ人を海王人に乗り込ませてくれますか』

「おおっ、分かった。

ネクスト伯爵出来ればお願いしたいことがあります。

Mpの高い人をMpタンクとして使いたいので乗れるだけ乗せてほしいんですが」

「分かった。任せて欲しいMpを沢山持つ人が多いから直ぐに呼び集めよう。」

そう言うので海王人に乗ったのは、魔導師1人、魔道士5人、魔術士15人、それとMpの高い冒険者と騎士10人とネクスト伯爵の家族が海王人に乗りたがっていたので招待したのであった。ローズちゃんとルビーちゃん、ネクスト伯爵家族は弟2人と妹1人の4人家族で椅子を出したが、それ以外はギュウギュウ詰めで立っている。

キーチにネクスト伯爵の家族はゲストだから、Mp切れにならないようにしてくれと、頼んである。

移動して目的の場所に着くと

『親分。先ずは海王人の中から、操縦して海王人をここに配置してカイエン魔導城塞都市と一直線上に神王人を岩山の反対側に転送して下さい。』

「分かった。それじゃMAPで見た反対側に送るから、チョット待ってくれ、特に問題はないな。」転送して送る場所が崖っぷちだったりしたら危ないから確認は怠らない。

「神王人、転送」“シュッパ”と神王人が一瞬で消えるのだった。

「よし、成功だ。キーチ、丁度神王人は予定の位置に転送したぞ。」

『ヘイ、親分。トンネルの大きさはどうしましょうか?』

「なるべく、海王人が中を移動出来る様にしたいな。横30m✕縦70mなら、海王人が四つん這いで動けるはずだ。

その大きさで半楕円形は可能か?出来れば両サイドに排水溝も欲しい。

両サイドに縦20Cm✕横40Cmの水を外に流す排水溝を作りたい。」

『今の親分のMpと、海王人の中に乗っている全員のMpと、今まで貯めていた親分のMpを足しても、厳しいものがあります。少し下げて横20m✕縦50mではどうです。』

「Ok、キーチそれでいこう。」

『ヘイ、親分それでは、神王人から時空魔法の空間削除魔法の準備Okです。距離は60km丁度。海王人に向けて放ってください。』

「よし、空間削除魔法発射」

すると、岩山から空間削除の魔法と思わしき光がくるが、海王人の正面でバリヤが出来、何と目の前の岩が“フッ”と消え、大きな空洞のようなトンネルが一瞬で出来たのだった。チャント両サイドに排水溝設備付きだ。

「キーチ、岩山に穴が空いたが、岩はどうしたんだ。

『ヘイ、親分勿論アイテムボックスに入れてあります。一応分析と解析を行います。』

「分かった、任せる。次はどうする。」

『ヘイ、親分もう一度、時空魔法の転送で神王人をここへ引っ張って下さい。

トンネルの内部には海王人では移動はキツイので神王人でトンネルの内部に強化の魔法を掛けて行きます。

ですが、親分達のMpが底を突き掛けてますので今日は、神王人をここに移動する迄としましょう。』

「分かった。神王人転送。」

光と“シュッポーン”という音と共に目の前に神王人が転送してくるのであった。

「キーチ、今日はお疲れさん。俺も皆んなもMp切れかな疲れて、フラフラだよ。」

ネクスト港街に海王人で皆で戻り、伯爵が用意してくれた伯爵邸での食事と部屋で今日は泊まるのだった。

今日手伝ってくれた人達に御礼を言い、明日もお願いしますと言っておく。

本日の謝礼金を1人金貨20枚ずつネクスト伯爵が払ってくれたのであった。

ローズちゃんとルビーちゃんの2人も

「「うう~っ、Mp切れでフラフラして気持ちが悪い。コーヤ君、抱っこして部屋に連れて行ってー。」」!!2人は甘えたことを同じ事を言った為か、互いに睨み合う。

「俺も疲れているんだから、肩でいいか?」そう言って2人に肩を貸して2人を部屋まで連れて行くが、部屋の出入り口が対面の為、俺の手を引っ張り、互いに自分の部屋へ俺を連れ込もうとする。

凄い力で2人は俺の腕を引っ張って、部屋から中々返してくれない。

甘えたように言う。

「疲れたから一緒にお風呂に入ろ~ヨ~。」

「一緒に寝よう。ウッフ~ン」

「一緒に添い寝してくれなきゃイヤァ~ン」「眠るまで側にいて、オネガ~イ、フゥ。」

「フラフラするの、手を握ってお願い~。アハ~ン」

たぶん、オクトバスとバルキリー騎士団の4人が戦った際、その時バルキリー騎士団の人のイロっぽいセクシーな声と仕草に自分が一時、俺が生唾を呑んで魅入っていたのをローズちゃんとルビーちゃんは見ていたのかもしれない。

その仕草を真似しているかの様であるが、体型が違うし、エロさもセクシーさも無い2人は、胸ペッタンコ尻絶壁で声もエロさを感じない為(10年早いワイ)と心の中で突っ込んだが、相手は王女と貴族の娘の為に強くは言えないから程々困っていた。

その時、バルキリー騎士団のメーラさんが「ホラホラ困っているだろ。コーヤ君の明日の仕事に差し障るから寝た寝た、私が相手してやるから、我慢しろ。」

ローズちゃんとルビーちゃんが同時に

「「結構です、寝ますコーヤ君お•や•す•み」」

そう言って部屋へ入って行く。

俺も自分の部屋へ行き、Mp切れでフラフラの為か、ベットへ入ると深い眠りに付くのだった。

夜中にローズちゃんとルビーちゃんから、ヨバイをされることも無く、朝までぐっすり寝ることができた。

ー ー ー ー ー ー ー

その頃マルフィ公爵派のエンド子爵は、闇ギルドに、依頼を出していた。

「おのれ、やはり本当だったとは、魔法通話でマルフィ公爵が没落したと、連絡があったが、クソ~ッあのマルフィ公爵を落としめたローズ姫とメッシュ侯爵の娘のルビー嬢がいるとは、何とかして2人を失脚させねば、俺の気が収まらない。

もうすぐこの港街全てを掌握し伯爵の地位を貰うことが出来たのに忌々しい。」

「して、我ら闇ギルドに何をさせるつもりだ。高い金さえ払えば殺しも行うぞ。」

「いや、ここで殺せば私が疑われ、我が家が没落の危機となる。

ふふふ、いい考えを思い付いたぞ王人というゴーレムを動かすあの、コーヤという男を行方不明にしてしまえば、王族派がいつも付き添っているから責任を問えると言うものだ。王族派を追い落とすチャンスだ、闇ギルドよあの小僧を攫って国境沿いの山の山荘に牢獄せよ。

決して殺すなよ。ワシが助けて恩を売り手懐けるとしよう。ふふふふふ、あはははは、面白いことになってきた。

分かっているとは思うが、失敗してもワシは関与してないからな、いいな!」

「我らに失敗という言葉はない。」

ー ー ー ー ー ー ー

翌日の朝、神王人に乗るのはローズちゃんとルビーちゃんとバルキリー騎士団の4人で、対応することになり、他の人には海王人に乗ってもらいMpの援護を頼んだのだった。

海王人が離れていても神王人へのMpの供給を行えるのだそうだ。

神王人に乗り込む前にキーチから、昨日の時空魔法で空間削除を使い、切り取った岩石の解析結果を念波で教えられる。

『親分、昨日の岩石成分なんですが、手前側に金鉱脈が豊富にあり、中間辺りにミスリル鉱脈が見られました。なので、理由を付けて人払いしました。』

俺も念の為、念波で答える。

『なにー、本当かそれは凄いな、金鉱脈も凄いが、金よりも貴重と言われ、魔法武器の作成には欠かせないあの、ミスリル銀だとローズちゃんに、俺らにいくら出るのか確認するからチョット待っていてくれ』

声が震えてしまう。

「ローズぢゃん、もじだげど、俺等が金鉱脈やミスリル鉱脈を見づげだ場合は、何が特典や報奨金どがは出るのがな?」

「な~に、変な喋り方をして!!、コーヤ君もしかして、金鉱脈とミスリル鉱脈を見付けたのね。

発見者には採掘時の10%のお金を支給されるわよ。出なくなる迄ね。それで、あのトンネルの何処にあったの。」

完全にバレてしまった。ローズちゃんはこういうときの感が半端ねぇと白旗を上げるのだった。

まぁ、貰えるもんはローズちゃんならば、誤魔化したりしないだろうからこれで良かったかなと思う。

神王人にネクスト伯爵も乗せて先程の鉱脈の話もして、場所を全員で確認しながら岩石に強化の魔法を掛けていき、途中の休憩地として3箇所体育館並みの大きさの広場を作ったのだった。

金鉱脈の場所とミスリル鉱脈の場所と出口側の3箇所に休憩地として、作ったがネクスト伯爵からの要望で鉱脈側は約5倍の広さになったのだった。

広場を作った際の岩石も空間削除で切り取りして、ネクスト伯爵に確認させる為それは渡したのだった。

途中、山と山の間に100mの渓谷に出たが手前と向こう側に、トンネル開通時の空間削除で出た岩石がスッポリ入るように地面を10mずつ両端をエグリ、空間削除で切り取った岩に強固の魔法を掛け、120mの強化した岩の橋を取り付けたのだった。

細い計算をキーチに任せたからか、完璧な切れ目が見えない橋となったのだった。

それから出口側から、魔導城塞都市側に向けて海王人を転がしてローラー代わりに使って、デコボコ道を地ならしして行く。

海王人の両手を上げると、約250mになり、一変に道路幅250mの道が出来るのであった。

進路は俺とキーチが確認して、右にカーブをしていたら、海王人の頭の位置を逆にすると元に位置に戻っていくのだった。海王人の俺の操縦が疲れると神王人に操縦を切り替えて神王人で海王人を転がして道を作って行った。そのせいか、2倍に疲れたのだったが

中にいるローズちゃんとルビーちゃんや、バルキリー騎士団からの声援で夕方まで連続でローラー作戦をしたせいか、2日で魔導城塞都市が見えてきたのだった。

途中大きな川が2ヶ所あり、そこにも強化した岩の橋を掛けたのだった。

更にローラーの海王人でさえ折れない強固な魔物木や千年魔木や大きな岩も幾つもあったが、海王人に強化の魔法を掛けて、海王人のパワーで全てを引っこ抜いたのだった。その後の穴埋めも忘れない。

その後も泥道を空間削除で出来た岩石を更に10cmの薄さにスライドして切り裂いて、敷き詰めていき綺麗な舗装された道が出来上がったのだった。

7日掛かると言われた街道を6日で作る上げたのだった

街道の開通式にルビーちゃんの侯爵家がパーティーを開いてくれ、名前もコーヤ街道と付けられ、月単位で通行税と、途中の休憩地の宿屋や商店等の土地使用代と金鉱脈とミスリル鉱脈の採掘の10%が毎月入ることになったのである。

ローズちゃんが言うには王都でも盛大にパーティーを行うから

「御免なさい、今は鉱脈や街道の事、海王人と神王人の事、倒した闇狂人と毒狂人の事、コーヤ君の貴族の位をもっと上げるように交渉中で王都との魔法通話が忙しくてルビーちゃんの方のパーティーは出れない」と言われていた。

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