5 見学

金曜日

晃: このあたりだよな、、

PPP,,,

晃: もしもし

カフェの店長: もしもし〜彩月君?今、どこらへん?

晃: ええと、、駅前の歩道橋渡って、ヤマトビルって建物を通り過ぎたところです

店長: コンビニ見える?

晃: あ、、はい ちょっと先に

店長: その手前で曲がってすぐだから

晃: わかりました(この前はよく辿り着いたな)

店長: お、来たね

晃: すみません、遅刻して

店長: いいよ、5分ぐらいだし それに今日は仕事じゃないからね 見学と、勤務条件の話するだけだから

晃: はい あの、このカフェって

店長: うん

晃: ちょっと、他のカフェと雰囲気が少し、、違いますか?

店長: そうそう、特定のテーマとか世界観で作り上げてるカフェだから、普通のとちょい違うんだよね

晃: ええと、、?

店長: うちのコンセプトは執事喫茶

晃: 執事?

店長: そう、お店に帰ってくるお嬢様やお坊ちゃんを僕らがおもてなしするの

晃: はあ、、なるほど

店長: どういうものか、想像つく?

晃: 平凡な家庭で育ったので、分かりません

店長: ははっ そりゃねぇ、ほとんどの一般家庭には執事なんていないから!(笑)

晃: あ、そうですよね なので、想像もできないです

店長: そっかあ オッケー、君が天然だってことは分かった でもなんだか品があるんだよね そこが刺さったんだ

晃: 刺さった?

店長: グッときたっていうか、うちで働いて欲しい!って思ったの

晃: (、、、) 俺、バイトの経験ないから、うまくできるかどうか

店長: ポテンシャル十分だから大丈夫!一からちゃんと教えるから、任せといて!

晃: はい、、じゃあ、よろしくお願いします

ガシ(店長、晃の手を握る)

店長: こちらこそよろしく!あ、それと

晃: はい

店長: 接客中の一人称は、"俺"じゃなくて、"私"でよろしく あとこれ、言葉遣いとか作法の本貸すから、仕事日までに読んで来てね!

晃: は、、はい(なんて分厚いんだ、、辞書?)

店長: 大丈夫、君ならいける!

晃: はあ、、(バイトをするって、簡単なことじゃないんだな 頑張らないと)

店長: じゃあ、スタッフルームの方行こうか

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