4 試行

木曜日

宇月: 先輩、この後、どこか行きませんか?

晃: あ、、ごめん この後は塾なんだ

宇月: ええ!?先輩、勉強できるのに、、まだ2年生になったばかりだし、塾要りますか?

晃: 母さんが、俺が塾に行っていると安心するみたいで

宇月: へ〜、、心配性なんですね

晃: うん でも週2だから

宇月: そっか、、じゃあ明日にします

晃: 明日はバイト先の見学があって

宇月: はい!?バイトって!?いつの間に!

晃: (この間、やっぱり気になって電話をかけてしまった 少し緊張する、、)

宇月: どんなバイトなんですか!?

晃: カフェかな(ちょっと格好が変だったけど)

宇月: 先輩の家はバイト良いんですか?お母さん、塾に行かないと心配するぐらいなんでしょ?

晃: 基本、放任なんだ 勉強してさえいれば良いって テストも見せているし

宇月: 塾=勉強ってことかぁ、、僕の家はバイトは無理だなぁ

晃: 別にする必要ないだろう?金に困っているのか?

宇月: そうじゃなくて!先輩が心配なんです!

晃: 心配、、?なんで?

宇月: それは、、っ だって

晃: ?

宇月: も、もういいです!でも、どんな感じだったか、報告して下さいね!僕だって、いつかバイトするかもしれないし、、知っておきたいんです!

晃: そうか、分かった

宇月: (鈍感!)

晃: (結局、何が心配なんだろう)


塾にて。

無月: 彩月君、お疲れさま

晃: あ、ありがとうございました

無月: 授業どうだった?

晃: とても分かりやすかったです

無月: それは良かった

晃: あ、、じゃあ、俺はこれで

無月: あ、ちょっと待って クラスのことだけど、やっぱり上の方が良いと思うんだよね せっかく塾に来てるんだし、少し難易度上げてみないか?

晃: はあ、、

無月: 上のクラスだったら、新5大も狙えるぞ

晃: えーと、、なんですか?

無月: え、まさか知らないことないよな?

晃: 、、知らないです 有名な大学ですか?

無月: ええ?大学の話、ご両親とするだろ?

晃: あまりしないです 両親は、自分たちが教えられないから、塾行けと言うだけで まだ大学は調べてません

無月: へぇ〜、、なるほど まあ、方針は家庭それぞれか

晃: 難しいんでしょうね

無月: それなりにな でも大丈夫、彩月君のポテンシャルならいけるよ ちなみに俺も新5大のうちのひとつに通ってるから

晃: そうなんですか うーん、、じゃあ、俺もそこ目指します(よく分からないけど、選ぶのも大変そうだ)

無月: まじで?(、、、)じゃあ、頑張らないとな 来週から上のクラスに移動でいいか?

晃: はい あ、でも別の先生ですか?

無月: いや、時間が1コマ早いだけで、俺のクラスだよ

晃: そうですか よかった

無月: 俺の授業でいいのか?(笑)

晃: 先生がいいです(現役の人に教わった方が、試験の傾向も分かるはずだし 俺は優柔不断だから、目標はさっさと決めてしまった方が良い)

無月: そ、、そうか(、、、)

晃: 頑張ります

無月: うん 、、彩月君て、天然だって言われない?

晃: さあ、、言われないと思います

無月: (そして、鈍感なタイプだな)

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