第7話「召喚」

 あの光の後俺は、どうやら召喚されたらしい。それも、召喚者の死に際に、まぁ全員殺したがな。まぁでも召喚系によくある話の主人が死んだら自分も死ぬみたいなので死ぬのはごめんだからな。助けるしかなかった。看病していると、騎士のような奴らがやってきた。

「姫様ぁ〜!」

「無事よ、このフェンリルっていう私の召喚獣が倒してくれたの。」

「姫様、私には子供に見えますが」

「魔力濃度が低いから本来の姿にならんのだ」

「でしたらダンジョンなどに行ってみれば本来の力と姿を取り戻せるやもしれませぬな」

「感謝する。えっとぉ」

「王国騎士マイナムである。そしてここにいらっしゃる貴殿の主がオイマン王国第三王女、メラサール・オイマン様である。」

「えぇ、よろしくね」

「理解した」

この国はどうやら魔法は発達しておらず魔力を使い召喚獣を出すことで戦っているのだそう。その召喚獣は獣とは限らないそうだ。例えばマイナム、俺は鎧と剣の召喚獣らしい。この世界はどうやら戦争はあるものの人類皆平等という感じの国風だった。するといきなり馬車が止まった。

「マイナム?どうしたの?」

「姫様、王都が…」

「そんなっ!」

「陥落しているな、」

「誰が?!こんなこと!」

「考えられるのは反乱か…帝国でしょうね、」

「いや、両方違う」

「なぜ!」

「わざわざ王女を殺しておきながら城まで燃やす意味は無い、」

「そうかもしれないけど!じゃぁ誰が!」

「あいつだ」

「なに…あれ…」

間違いない、あれは前世にもいた中で最も強かった相手。

「ヨルムンガンド、奴の炎はそこまで脅威じゃ無い。 1番の脅威は奴の持つ毒。牙にはもちろん、尻尾にも付いており、毒のブレスすら吐く。量でさせ厄介だがその毒性は体を溶かし麻痺させる」

「そん…な」

なぜ奴がこの世界にいるか気になるが今のままでは倒せないだろうな。

「今すぐダンジョンとやらに行く」

「なぜ!?」

「力を取り戻しやつを倒す!」

「分かったわ」

「…」

「なんか言った?」

「なんでも無い」

「それよりマイナム!騎士団を集めて警戒体制に入りなさい!」

「了解しました」

「俺らは行くぞ」

「分かったわ」

こうして、俺たちはヨルムンガンドを倒すために力を取り戻しに行った。





                次回「力」

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その狐、最強なり〜2000年の封印、魔力衰退後の世界〜 おしゃけくん @osyakekunn

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