第4話「混乱」

〜世界会議室〜

「いきなり何を言う!」

「認められんな!」

思った通り反対の声がデカイな…

「ならば、お前たち全員の国に、宣戦布告する!」

道中見てきたが人間は変わっていない。知能があろうと魔生物すら魔物とし殺されていた。ならばもう一度、神に歯向かうのみ。

「それでは」

俺はそうし神狐の森の隠蔽結界を外し、その上空へと転移した。

「報告!これより南に約300キロに、見たこともない森が出現!武装した言葉を話す魔物が多数出現!森の中をよく見ると街のようなものが!」

「まさか!先程の言っていた神狐の森といつわつか!」

ざわめきが会議室を満たす。

「まぁまぁ、所詮は魔物、手強いわけがなかろう。それに我々の強さを思い知らせてやりましょう!」

「あ、あそう、そうだな……」

「俺は反対だ」

「わたしもじゃ」

魔王国とエルフのひとりが反対している。それもそうだろう、やつの実力を知っている数少ない人物だからな。

「参加したくなければいい、しかし、貴様らが日の目を見ることは暫くないだろうな!」


〜魔生物共和国〜

「あのお方が帰ってきた!」

「よし!人間に復讐を!」

魔生物共和国は盛り上がっているな。

「ただいま、大きくなったね、ドライグ、オロチ、グリフォン」

「おかえりなさい…我が主」

全くやはり同じ種族でも青年期と成獣は違うな。迫力や魔力量、街で聞いた8人の勇者の3人分と言ったところか…

「そういえば、勝手に宣戦布告してしまったがいいかね?」

「もちろんだ!俺らはいつだって戦えるぜ!」

「まぁそう焦るなドライグ、我らの出る幕は無いかもしれぬぞ?」

「オロチの言う通りです。人間とはいえ、慎重に行きましょう」


〜人間の国〜

「ねぇ聞きました?戦争が始まるんですって」

「どこの国と?」

「それが魔生物共和国って国らしいの」

「まぁ全ての国が力を合わせて倒すんだって。」

「まぁなら安心」

町はザワついている。混乱、歓喜、逃走、色んなことが起こっている。しかし、民衆は数ヶ月後に全てが絶望と変わることを知る由もない。


〜魔生物共和国〜

もう軍の配備、指揮官、そして侵略経路全てを考えた。そして2日後には最初の街「アリエッタ王国の要塞都市ワナヘイム」に到着、軍を構えた。



次回「開戦」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る