第四十四話 悪亜は思い出したい

悪亜side


臣下達が話していることはつゆ知らず、悪亜は過去の自分を知るために色々していた



体を動かしたり、的に向かって剣を投げてみたり…書庫に行ったり…


まぁ色々していた


「ダメだ…ぜんっぜん思い出せない…」


やっぱ本の中だけなのかなぁ…色々試すとこう記憶が思い出せるって奴…


むぅ…


何も…思い出せない


「このモヤモヤ取りたいなぁ」


今相談できる相手はいない…


メイドさん達は書庫で話してるみたいだし、デスタはどっか行ってるし…朱さんとルキアさんはくつろいでるし…


んー…


「考えてても仕方ない…気分転換で外行こう」


悩んだ時は外に行く


気分転換って大事!!


そんなこんなで屋敷から出た私だったが


・・・


外はすごく騒がしかった


何…?


地獄にいる人達がこんなにも焦っているの?


何があったって言うの…


「あぁ…まずいぞ…」

「タナトス殿…なぜ…」

「今冥界はどうなってるんだ!?襲撃って…」

「クソ天使達め…」

「急げ!!地獄も狙われるかもしれない…魔界に避難だ!!」

「どけ!!俺が先に…!!」


数多くの悲鳴と怒号が飛び交っていた


タナトス…?冥界?魔界?天使?


何がどうなってるの…


みんなが言っていることがわからないよ…


「冥界って…デスタの…」


ふと臣下のデスタのことを思い出した


メイドさんにどっか行っててと言われて…もし冥界にいたら…?


襲撃に巻き込まれたんじゃ…


そう思うと不安だった…


メイドさんもデスタも失いたくない…シャロッテ達や朱さん達だって…



「行かなきゃ…」


不安に押し潰されそうになりながらも皆とは反対方向に向かおうと歩きかけると


「あっくっしょん…!!あー嬢ちゃん?冥界は危ないぞ?ほら安全な場所に行った行った」


まるでシッシッと言いたげに手を振った人がいた


そこにいた人は…いつぞやのぶつかってしまった人だった…





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みなさまお久しぶりです。作者の柏木レモンです。すこーし…更新が遅れた理由はですねぇ…ちょっと忙しかったんですよね…すいません。

そして突然なのですが今回二つご報告があります。


一つ目

この作品ワタシ達のヒメ事のpvが1000を突破しました!!皆様ありがとうございます!!今後ともよろしくお願いします。


二つ目

最低でも週に一話更新していきます。今回みたいな事態を避けるためです。まぁのほほんと頑張って参ります

お知らせ以上!!次回をお楽しみに



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