第四十三話 え…ちょっと!?
シグside
・・・
あぁ…やっぱ私はダメだなぁ…
一応…右腕だったのに…冥王様を置いていって逃げてしまった…
私がもっと…強ければ…なぁ…
メイとハル…無事かなぁ
あれ…?どうして私は考えてているだ…?
だって…あの天使に斬られたはず…?
あとなんか柔らかいような
「ん…んぅ…」
私は少し目を開けたすごくぼんやりして声がうまく出ない
「ん…?ほひは?」
微かに声がして声がした方に視線をやった
視界がぼやけてよくは見えないけど大きなカマが見えた
それに聞き馴染みがある…
「ほうは…ゴクッ…まだ意識が朦朧としているのか」
なんか食べてたんだろうなー…
いや呑気かて…私もなんか食べてるやつは呑気かて…
そう思いつつぼやけていた視界も晴れてきた
そしてぼやけていた視界がわからなかった人が見えた
「え…!?デスタ!?」
そう死神のデスタ…同期であり右腕の座をかけて戦った野郎でもある
結果は私が勝ったが…勝った気にはなっていない
「んー…降参!!シグの勝ちでお願いしまーす」と…
まぁ今はそんなことどうでもいい
「なんでお前が目の前にいるんだ!!なんで助けに来なかった!!」
私は叫び暴れた…が…
「いや…膝の上で暴れないで?危ないでしょ…」
え…?もう一度顔を動かし周りを見てみる.
・・・ひ…ひ…膝枕ー!?
え…あの…恋愛漫画でよくあるあれ!?私あれをしてもらってるの!?デスタに!?
あー…同期って…たまにはいいことするんだなぁ
仮面つけてるのが残念だけど…素顔見たことなんだよねぇ…
「・・・おーい?シグー?」
あ…中性的な声の仮面野郎が呼んでる…
「あー…何ー?ちょっと邪魔しないで?」
ちょっとだけあとちょっとだけ…
「あ…聞きたいことが…(・・・膝がぁ…グリグリすなぁ痛いんじゃ)」
聞きたいこと…?
「何についてー?」
まぁ返事しておこ
「いや…傷を抉るようで申し訳ないけど…冥界で何があった?」
・・・そっか…
「ん…大丈夫…冥界でね…」
私はそう呟き重い口を開いた
冥界で何があったのかを…
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皆様新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくおねがします。
さて…新年早々冥界を使うという実に最低なことをしましたが…まぁ…うんすいませんでした
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