第三十五話 フェルトの提案
デスタside
冥界にて、キラキラ
冥王を目の前に放りだされて数秒
「冥王様…何がありました?」
冥王にどうゆう状況か聞いてみると
「こいつらが…攻めてきたんだ…あの戦いで…終わったのでは…なかったのか…不可侵だっただろう…平和…を…」
息も絶え絶えに冥王は声を絞り出した…そして限界だったのだろう…見た感じ数多の傷が冥王にはあった
「・・・弔っておく…仇も取る…長い間お勤めご苦労様でした…冥王様」
骸となった冥王を抱き、その場に優しく置いた
「あらぁ…冥王とあるものが逝くとはねぇ…まぁ今は お
者が消えて万々歳だ」
・・・相変わらず…こいつは…こいつらは…!!
「天使とあろう者が…死を喜んでんじゃないよ…冥界は…互いに不可侵だっただろう…」
怒りという…感情が久々に湧く…
「いやいやぁ…喜んじゃいないさぁ…それに…お前もだろう?戻ってこいよ。あの方達はお前を待ってる。お前の同期?幼馴染だっけぇ?カイルや聖奈ルキウスだってさぁ…不可侵も守る義理はねぇよ」
ここでそいつらの名前を出すか…こいつもこいつか…
「・・・戻らない…お前らがやった事を私は許さないし、忘れたとは言わせない…そして…私はあの方達が嫌いだ。大っ嫌いだ!!」
いい思い出がないから…
「そっかそっか…戻らないかぁ…まぁいいけど…それでもさぁ今の主人に隠し事してていーの?いや…臣下全員か」
フェルトはそう言った
「っ…」
返す言葉がわからない…ヒメ事をしているのは事実…
「ふふふ…隠し事はお互い様だなぁ…お前が嫌いなあの方同様に」
ケラケラ笑った
「まぁデスタ…俺は言ったからなぁー…後…いつまでも平和だと思うなよーじゃなぁ」
そう言ってフェルトは去っていた…
フェルトの姿が消えた時に
「・・・ヒメ事…わかってるよ…それでも…隠し通す…悪亜様のためにも…」
奥歯を噛み締めた
「・・・それに冥界はどうなるか…ほぼ壊滅状態…とりあえず魔神王ガナトロール様に報告しておこうか…」
そう言って私は冥界を後にしようとしたが…
「いや…冥王様もここで寝ていたら…だめだねおぶって連れて行くか…もう冷たいが…」
そうして私は動かなくなった冥王を背負い冥界を後にした
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