第十七話 デスタは…?
悪亜side
屋敷を飛び出したはいいもののデスタがどこにいるかが全くわからないことに気づいた
「デスタ…どこ?言い合いしてたみたいだし、早く行かなきゃいけないのに…」
焦っていたのが悪かったのか誰かとぶつかってしまった。
「いたっ…あ…ごめんなさい」
ガタイのいいらしく私が倒れてしまった
「あ…?大丈夫か?」
顔は怖かったが…優しそうなだった
「あ…はい大丈夫です…」
私はそう言って立ちあがり足早にそこから離れようとした時
「路地裏だ」
ぽそりと声が聞こえたので振り返ってみるとそこには誰もいなかった
「路地裏…?」
言っていることがよくわからなかった
「路地裏って…結構あるし…そもそもぶつかってしまったのになんで路地裏って言ったんだろう」
呟きながら歩いていると
「あー?悪亜様ダァ?お一人は珍しいナァ」
そこには見覚えのある鬼がいた
「あ!!饅頭屋さんの」
よくデスタが行っている饅頭屋さんの店長さんだった。
この人なら何か知っているかもしれない…
「ねぇ店主さん。デスタ見てない?なんでもいいんけど…なにか知らない?」
私は聞いてみたい。
「そうだナァ…悪魔と饅頭食べて…会計して出て行って…なんか…誰かと話してたナァ…その後路地裏?に行ったダァ…仕込んでいる時に見たダァ」
やっぱり路地裏…
「ありがとう。」
私はそう言ってその場を後にした
路地裏にいるのは確定で…誰かと話していた…?
「うーん…考えれば考えるほど…難しい」
そう言って私は路地裏に入り歩いていると
ヨロヨロのデスタと腕から血を流している人間がいた…
「デスター!!」
私は思わず走り出していた…
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