第十六話 なぜ…記録を求めるのか(ちょこっとグロいよ)
朱side
自己紹介もすみ再び私は話し始めた。
「どう?これで聖魔の記録渡してくれる?私は知りたいただそれだけなの」
私は同じことを繰り返して言った
「聖魔の戦いは…そう易々と渡せるわけないじゃない。聖魔の記録なんて…人間が知っていい記録じゃないんだ」
死神も再び同じことを言った。
「そう…」
私はため息をついた
「なんだ。引いてくれるのか。助かる」
死神はそう言って背を向けた
「引くわけ…ないでしょう!!術式…ツァベル・フォレスの呪い」
私はフードを脱ぐと、死神に向かって呪いを付与した。
「っ!?ぐ…」
死神は苦しんではいたが倒れなかった。
「実力行使だけはしたくなかったのだけれど。・・・普通の魔物なら…一発で死ぬのにね」
死神は苦しみながらも不敵に笑った
「ふふ…生憎と…普通じゃない…んでね…」
強がりだ…息も絶え絶えだ
「いつまで…続くのかしらっ…ねっ!!」
私はさらに呪いを強めた
「ウググ………一方的は…あまり好みじゃ…ないんだよ…ねぇ…!!」
死神が何か言った瞬間、腕に鋭い痛みが走った
いつ切られたのか見えなかった死神はいつのまにかカマを持っていたのだ
「いっつ…」
痛みで呪いに集中できなくなり死神は呪いから脱した
腕から血が吹き出す。決して浅くはない。
「っー…フゥー…うっ…」フラフラ
しかしあっちも呪いの影響か足に力が入っていない…
「なら…もう一度…」
そう言って呪いをかけ直そうと思った時
「デスター!!」
少女がこちらに向かって走ってきた…
デスタside
「引くわけ…ないでしょう!!術式…ツァベル・フォレスの呪い」
いきなり相手がフードを脱いだ。赤い髪をしていた
そして…呪いらしきものを私にかけてきた。
「っ!?ぐっ」
尋常じゃない苦しみが私を襲った。
正直…すぐにでも倒れてしまいそうだった。
「実力行使だけはしたくなかったのだけれど。・・・普通の魔物なら…一発で死ぬのにね」
相手はなるほど…実力行使か…確かに手っ取り早い方法だと内心思ってしまった
それでも倒れてしまっては相手の思う壺だろう…少し笑ってみるか
「生憎…普通じゃないからね」
笑って言ってみたが…どうやら逆効果だったらしい
「いつまで…続くのかしらっ…ねっ!!」
呪いを強められた。
「ウググ………一方的は…あまり好みじゃ…ないんだよ…ねぇ…!!」
流石に一方的は癪に触るのでカマを振るい朱の腕を切り裂いた
「いっつ…」
呪いとはいえど…集中ができなくなればかけ続けれはしない
そう考えていた通りに呪いは弱まった
「っー…フゥー…うっ…」フラフラ
息を整え立とうとするも…足に力が入らずよろけそうになってしまう
「なら…もう一度…」
朱がそう言って呪いをかけ直そうとしてきた時
「デスター!!」
悪亜様が私たちの間に走ってきた…
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