第十四話 道術士と死神

朱side


知りたい記録…そして書庫…死神(デスタ)ここまで情報が出れば十分だ


そして私はアジトを後にした。


目的ターゲット死神デスタはすぐに見つかった。


地獄に死神は目立つからな


そして気づかれぬよう後をつけていたら、死神が電話をし始めた。


何やら焦っているみたいだった。まるで別の主人と話しているかのような。


そんな感じだった


電話が終わり死神は何故か路地裏に歩き出した。


そして立ち止まると口を開いた


「後ろにいるのはわかっていますよ。ここは路地裏ですし姿を現したらどうですか?」


驚いた。術で気配は消してたはずなんんだがな…だが…ここまで言われて出ないのも無礼というもの。


「へぇ…さすが死神…気づいてたか」


少し強気な姿勢を見せた


しかし、死神が驚いたのは尾行されていたことではないらしい


私がだったからだ。まぁそうだろう…


別にそこに驚かれるのは想定内だったからだ



「なに…そんなに驚かなくてもいい少し聞きたい事があるだけだ」


私は口を開く死神に近寄った


「あなた…、の記録持ってるでしょ」


私はすぐに本題を聞いた


聖魔大戦せいまたいせん…ですか…人間が知ってどうするんです?」


意外にもすぐに返事は返ってきた。


「知りたいのよ。聖魔の真実を…記録の一部を読んだの。でも全体を読みたい」


私はずっと聖魔の真実を知りたかったんだ。何故争いが起きたのか。一部だ

けではわからない


「真実か…そんなの書いてある通りですよ。それに…」


死神はぶっきらぼうに言った。話が続きそうなそんな感じがした


「それに…?」


「私はあなたを知らない。聖魔のことを知っていたとしても知らない奴に教えない」


死神が言ってることは真っ当だった。確かに…私はリリスから死神のことは


聞いているが向こうは私の事を知らない。


「確かに、そうね。自己紹介をするよ。私は朱 慧月。道術士だ」


私は遅れた自己紹介をした。


「デスタ。死神。よろしく。」


まるであまり関わりを持ちたくないような挨拶だった


「じゃぁ…これで自己紹介もしたし…もう一度話をしてもいいかな?」


私はそう言って改めて話し始めた

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