第九話 出会いと画策と不穏と



デスタside


悪魔が話しかけたのでとりあえず席に座らせた


「して…時間聞くとは…なんですか?」


一瞬身構えたが…相手に悟られぬようにする


「実はね…本を読むことが好きなのだけど…貴方の主人の所の書庫って広いのよね?店主から聞いたわ」


意外なことに本に興味があるらしい。


少し考え込んだ。そして


「広いかどうかはわかりませんが…私の部屋ですね」


少し濁して返答した。出会ったばかりなのにそんなにペラペラと話せないからだ


「あら…?貴方の部屋なの?いくつか本を読みたいのだけれど…お邪魔していいから?」


悪魔がそう提案した


「もちろんタダでとは言わない。何かあげましょうか。何がいいかしら?」

なるほどトレードか


「まぁ…考えときますが…初めてあった方にそんな提案はあまり信用には値しませんね」


私は思ったことを言った。初対面でここまで来るか?そんなことを考えてると


「あー…そうね自己紹介がまだだったね。リリス。悪魔よ」


悪魔…リリスが名乗った


「デスタ…死神」


私がポソリと言った。見知らぬ方との会話はあまり得意ではないからだ



「そう…じゃぁまぁ考えておいて」


そういってリリスは去って行った…









リリスside


この死神から話を聞いていると書庫は死神の部屋らしい。


しかし初対面もありあまり信用され無かった


「あー…そうね自己紹介がまだだったね。リリス。悪魔よ」


そう見えたから私は名乗った。


死神はデスタというらしい


「そう…じゃぁまぁ考えておいて」


私はデスタにそうゆうと席を立って店から出て行った。


店から出た私は誰もいないのを確認して朱のいる場所へ戻った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る