第四話 悪亜様!?


「うぅ…暗いとこんなにも心細くなるの…?」


さっき、足を挫いて動けなくなってしまった。


デスタを探しに来たのに…


「これじゃぁ…探すどころじゃないよ…」


足を押さえていると…こちらに走ってくる影が見えた


「悪亜様!?何してるんですか!?大丈夫ですか!?」


目の前には…死神がいた…


一瞬恐怖を感じた。しかし声に聞き覚えがった


「え…?デ…スタ?」


私は呟いた。その死神こそが…探していたデスタ本人だったから


「・・・まぁ…はい。それより怪我はないですか?」


デスタは間を置いて私に話しかけた


「大丈夫…少しだけ足を挫いただけ…」


私はそう言って立ち上がった。少しだけ足が痛んだ


「そうですか…大丈夫ならいいです。」


デスタは一瞬考えるようなそぶりを見せてた。


でも、すぐにその表情は消えてしまった


「帰ったら…また一緒に書庫に行こうね」


歩きながら、私はデスタに話しかけた


「そうですね。帰ったら書庫に行きますか…」


そして私たちは地獄へと帰った。





そしてこの書庫から日常が少しずつ変わっていくなんてまだ知る由もなかった。

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