第94話 ドラゴンとの契約
神殿に奥で神様テオリオと幼いトダを見つけた。
幼いトダは僕らから目を背けた。
サラの姿はない。
「テオリオ、サラはどこだ。」
神様テオリオは「時の傍観者のことわりを破ったサラは、すでに時にのまれた。」
サラの生命体のエネルギーが神殿地下から感じる。
「サラを出せ。」
神様テオリオ、この町ポメぺは明日火山噴火で消滅する。この島の人間達は誰1人脱出していない。どうするつもりだ。テオリオ、人間達が消滅してしまうんだぞ。」
テオリオは「もう遅い。」
「僕はすべての頂点に立つ神様トダ。第二章のはじまりのトダだ。私の力はすべてを見透す。」
僕の髪が光る。
「すべて見透かされているのか。サラは火山噴火を抑えるためにドラドンの生贄とする。町の住人すべて救うにはこれしかない。」
「幼いトダ、生贄のことを知っていたのか?」
「知っていた。未来からの客人が来なければ、町の人間を生贄にした。」
僕は幼いトダに詰め寄った「どうしてそこまで、人間のためにするんだ。」
「それは僕が神様だから。それだけだ。さっき町中を走って伝えたが、誰も耳を貸さない。
そんな中、未来人のサラが一緒に人間を助けるため同じ神様として手伝ってくれた。しかし、うまくいかなかった。僕は神殿の神様テオリオ様に助けてもらうため神殿へ。あとは君たちが知っての通りだ。サラには悪いが生贄になってもらう。未来人だし、この町の人間は誰も傷つかない。」
思わず僕は幼いトダの白衣の襟をつかみ僕の目の高さまで持ち上げた。
宙に浮いた両足を幼いトダはバタバタさせた。氷川が僕の手を抑えた。
「やり過ぎた。トダ知恵をつけたのは、そこにいる人間が神化し、神様になったテオリオだ。」
僕は手を離した。幼いトダは床に落ちる。
「今のは本当なのか?神様テオリオ様は僕と同じ神様ではないのか、トダ?」
「そうだ。彼には金色の光はない。幼いトダ、両手をかざしてみろ。金色コンジキ。人間にはない。」
僕はテオリオの背後にまわり、後ろ手に拘束した。
「話してもらおう。」
テオリオの力が抜ける。「そうだ。僕は人間だ。ある日、山でドラドンの子供を助けた。
鱗が引っかかり身動きが出来なかったようだ。お礼に神化の力を受け取り神様となった。
しかし交換条件で千年に一度の噴火の際は生贄をが条件だった。その千年が明日だ。」「テオリオ様は人間だったのか。自分の私利私欲のために。人間は嫌いだ。人間なんか全員消滅してしまえ。」幼いトダは叫ぶ。
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