第90話  あの方トダの誕生・古代ポメぺ

七色髪のはじまりの神様トダの声”僕が造り出したトダ。もう一人のトダの正体を知りたいかい?”「はい。知りたいです。」”じゃあ、よく見なさい。そこにいる神様候補の弁天、サラそれに...”「あっ、氷川。」弁天が叫ぶ。氷川が少しぽかんとしている。”氷川の4人これから古大鏡を見るんじゃなくて、古大鏡の中に行ってごらん。じゃあ、かわいい神様候補生たち、その目で見ておいで。”

僕ら4人は古大鏡の中にスーッと吸い込まれた。

「ドーン」「痛い。」僕らは景色の中に飛び出して来た。

「ここはどこ?」「あっ、トダ!でも少し幼いトダね。」「僕は、ここにいる。たぶん、彼が白い衣のトダ、あの方だ。」

古い町並みだ。市場には小さな商店がびっしり立ち並んでいる。人々の顔は笑顔で活気にあふれている。

サラが「いい町ね。」「そうだな。」

氷川が「あっここは古代ポメぺじゃないか?」「そうね、あの大きな神殿がそうね。」弁天が答える。

サラが「でもこの古代都市ポメぺは、地震か火山によって一夜にして消滅した都市よ。中学の地理で習った。それに一夜にしてすべて消滅、原因不明だって、教科書記載だったからすごく覚えている。試験にも出たわ。何千年前の都市。実在してたんだ。」

氷川が「サラ、今の発言は人間界の教科書の記載には間違いがあるってこと?」

「そうね。テストで暗記させられた年号なんかも、文献なんかが後から出てきて、発見以降は新しい文献の年号を覚えさせられたり。

歴史の人物の写真が違ったり。ほんとは、その文献自体も偽物だったり、その時代の人のイタズラだったりすることもあると思うの。どれがほんとうなのか、なんて過去のことは分からない。みんなもそう、思わない?」

氷川が「人間界は大変だな。真実が何か分からなくて。同情するよ。」

「氷川達の学校の教科書はどう?間違いは、ないの?」

「本はトダがこの間、天上界の図書館で借りてたから、トダ話してあげて!」

「天上界の本は、2種類。Aの表紙の本はオートマティックでリアルタイムで更新される。Fは完結の本。映像で見ることができる。だから僕ら天上界の神様の本や教科書に間違いは、あまりない。」

「すごいね。あれ、あの幼いトダが誰かと話している。あれ、時越の鳥じゃない?羽根が七色に光っている。」

弁天も「そうね、時越よ。なのを話しているの?」

僕は彼らの会話を読む。

「明日この都市ポメぺが沈むって話しているよ。」

「えっー!」

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