第77話  夏休みの学校へ

みんな異変に気づき公園を出た。。サラが「トダどうなってるの?子供の頃はこんな、カラダが小さくなるなんてなかったよ。ねえレン、タクヤ。」

「そうだな。好きな公園だったのにな。」

弁天が「トダ、何かあったのか?カラスは?妖精シュウはどうした?」

僕は出来事を話した。ミユが「なんで呼んでくれなかったの?それにキリ、キリは気づいていたのずるい。」

「ごめんミユ。トダが入口でカラスと話しているのが見えたから、つい。」

レンが「ブランコから入口の木は見えないぜ。」

キリがあわてて「そう?」かわした。

続けて「賀茂君は気づかなかったの?この公園で不思議なことがあるって私にいってなかっけ?」

「うかつだった。」

直後、賀茂君の心の声が僕に聞こえた。

『弁天と遊びたかっとは言えないな。』

急に雨が降って来た。僕らは、走った。

”どこへ?“誰かが呼んでいる。

「学校へ行こう。」

夏の雨は、あたたかい。

僕らは緩やかな坂道を走り切る。着いた。

雨は上がった。空に太陽の光が眩しい。七色の虹がくっきり浮かぶ。「あれだ。」

たぶん、七色髪のトダがここに僕らを呼んだ。

「行こう。」夏休みの学校。僕らは校門をくぐる。

夏休みの学校内はいつもと違った。知っている場所なのに知らない場所のようなどこか、よそよそしい景色だ。

雨が降ったせいか、グランドに部活の生徒はいない。

サラが「雨で濡れて、走って疲れたし、学食に行かない?」

「それいいね。」ミユも「走ったし、喉カラカラよ。」

「自販機もあるし、行こう行こう。弁天ちゃん、行こう。」

賀茂君が間に入る。『今後こそ。』

『頑張れ賀茂君。』僕は応援する。

「弁天、何が飲みたい?」

「サイダーで。あ、レモンの方で。」

「ガチャ。」弁天とタクヤの間にジュースが自販機から落ちる音が響く。

「はい。弁天。」「ありがとう。」

タクヤが賀茂君を見る。

ミユが「賀茂、私も飲みたい。オレンジ。」

キリが「ミユはお金持ちなんだから、自分で買いなさい。」「はーい。」

なんとかみんないつもの席に着いた。

サラが「でもどうする。実行犯の妖精シュウ、消えちゃたし。あの方の手がかりは?トダ!」

僕は脳内を回転させた。「あの方は大鏡に映らない。大蓑は天上界の神様の持ち物。目的は人間を困らせること。誰だ。何か見落としはないのか?みんなは、どう思う?」

「今の段階で犯人を神様だと決めつけない方がいいかも。」「そうだね。妖精シュウの件もあるし。」僕は考えた。

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