第74話 覚醒したトダ
カラダの光が増した。みんな目を閉じる。
そして目を開けた。トダの目の色が七色に光っている。
サラが「トダ、目の色が七色に。」「えっ?」
みんなも驚いたが、七色はすぐに消え、いつものブルーの瞳の色に変わった。
時越が「トダ、覚醒したようだな。じゃ、俺様は行くわ。愛宕と同じく大人の神様会議にでも顔を出すことにしよう。レン、ありがとう。またゲームしようぜ。」
時越は部屋を出ていった。そして玄関から出た瞬間、スーッと尾の長い七色の羽根の鳥に変身、ヒイラギさん宅へ飛んでいった。
サラが「レン、なんで時越のこと黙っていたの?」
「別にいいだろう。単なるゲーム仲間をいちいちサラに紹介する方がおかしいよ。」
ミユが「それもそうね。サラがレンの彼女でもないしね。」
「えっ?」レンが「報告するする。サラにする。報告したらサラは僕の彼女ってことだよね。」みんなが一斉に笑った。タクヤが「レンの気持ちはわかった。しかし、彼女ゲットはそんなに甘くないよ。ねえ、弁天ちゃん。」タクヤが弁天に絡む。また賀茂君が黙って弁天を見る。
石丸が話だす。「で、トダ、どうするの。これからすぐ駅前公園に行く?私は早く妖精シュウをつかまえて巫女に戻りたいの。神社、陣地を取り戻したいんだけど。」
キリが「そうね。やはり、早く行くべきだと思う。」
「僕もキリに賛成だ。それに賀茂君が言ってたように天上界とつながりっている入口があるんだろう。それに推測だが、妖精シュウは人間界で仲間の復讐をした後に天上界に逃げ込むつもりなのかもしれない。しかし、気になることがある。あの駅前公園は磁場は綺麗だ。言い換えると清らかな天上界の結界が張られている。逆を言うと悪しき心の生命体にとってはかなりの苦痛なはず。あるいは妖精シュウが犯人ではない可能性もある。事実を知るためにも行こう。」
キリが「そうね。それが賢明ね。」
みんなが立つ。「行くわよ。」サラも張り切る。レンがサラの手を取った。「行くぞ。サラ。」幼なじみの二人にはよくある光景のようだ。
弁天も立ち上がり、その時だったタクヤが弁天の手を握り「弁天ちゃん、僕らも行こう。」
その瞬間、賀茂君のカラダから青い炎が。僕は弁天とタクヤの手を離した。「賀茂君、弁天のことが好きなら好きって口に出した方がいいよ。口にしないと相手に伝わらない。」
みんな固まった。
ミユが「トダ、恋したことないでしょ。君はやっぱり、天然君だね。」
「えっ?」
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