第68話  時越え鳥確保の前の時系列の整理

翌朝僕は寝坊した。夏休みとはいえ遅すぎる。

目をあけるとサカキはいない。出来事が起こりすぎて、池の宮さん火祭の神堕ち愛宕と火祭の元巫女の自宅に行ったのが遠い昔のように感じられる。今この人間界で起きている悪しき事柄はすべて、妖精に通じている。早く妖精シュウとカラスをみつけなければ。人間界での被害広がる。雨乞い祭の巫女キリ。霧島家も妖精シュウの仕業で家の中がごたごたしている。元巫女の石丸ミカ。妖精シュウは神様に仕える者たち、良き人間にわざと復讐しているのだろうか?それともたまたま?あるいは、良き人間を自分と同じひどい目に、裏切に絶望、闇の中へ引き込むつもりなのか。何せ、今の妖精シュウは、ダークサイドだ。僕が妖精シュウをつかまえる。

会って話さなければ。まずは見つけことが先決だが。

しかし、少し頭を整理したい。本当に出来事が多すぎる。まずこの世界は七色髪のはじまりのトダが無から造った。側近の初代サカキは妖精。七色の羽根を持つ良い妖精だ。ここにいるサカキは人型神様。名前は同じだが種族が違う。それに丸太郎。風神も七色髪のトダが造った。丸太郎は七色髪のはじまりのトダと馬が合うらしく、時を行き来しているが若い神だと図書館の司書イセが言っていた。それに丸太郎は、第二のはじまりのトダ、僕を見つけて保護し監督することが役目だった。それに丸太郎はサカキの生徒として天上界での神様の勉強をしている。次に妖精だ。ダークサイドの妖精シュウ。はじめは良い妖精だったのに人間にだまされ、人間を憎んでいる。友達のカラスも気になる。たぶん、カラスの方が妖精シュウより賢い。シュウに入れ知恵をしているのはカラスだ。だとするとカラスがあの方なんか?

妖精シュウをまず捕まえて話をしなければ。居場所は時越え鳥が知っている。レン宅に時越え鳥は滞在している。妖精の本に地図まで書いて僕との接触を待っているのか?時越え鳥。

奥の部屋から話声。サカキの声もする。

僕は部屋を出てみんなの部屋へ行く。

「おはようございます。」

ヒイラギさんが「トダ君、今日は朝寝坊でしたね。」

「はい。遅くまで本を読んいたんで。」

「朝ご飯できていますよ。」「ありがとうございます。」

部屋にはみんな集まっていた。珍しく、丸太郎がいる。サカキと何やら話している。

「ヒイラギさん、朝ご飯食べたら、レンの家に行きますね。」

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